無視されることの怖さ2011年10月08日 20時18分

私は街中で知り合いとすれ違った時は、自分からを出して挨拶をすることにしている。おそらく9割以上は相手より先に挨拶をしている。

以前から気になっていたが、日本人には声を出さないで会釈だけの人も多い。

まー、それはいいとしても、もし自分から挨拶をしなかったなら、どれだけの人が挨拶もせずに通り過ぎてしまうのか試す誘惑にかられるのだが、小心者なのでできない。

 

しかし、計らずもそれを経験するときがきた。相手はご近所に住む女性で、普段は普通に挨拶もするし、話をしたことも何度かある知り合いである。自宅近くの幅4メートルにも満たない細い道を歩いていた時のことだが、私はたまたまある物に注意をひかれていて、向こうから来る人に気付かなかった。人がいることに気付いたのは、ほとんどすれ違いざまで、さきほどのご近所の人だと認識したのは、既にすれ違った後のことだった。声を出す間もなく、今さら挨拶をするのも変だ。気が付かなかったと後ろから声をかけて冗談めくほどの仲でもない。

 

その時初めて自分から挨拶をしないと、ひょっとして挨拶をせずに通り過ぎる人の存在が気になり始めた。たまたま、相手も気が付かなかったか、私が目を合わせようとしないことで挨拶をしなかったとも考えられるが、後者の場合、結局その程度のことなのだ。どうでもよいのだ。考えすぎかもしれないが、少々ショックだった。

 

ただ、世間の全員が私を好ましく思っていると思うほど自惚れてはいないし、中には嫌いだったり、避けている人もいると思う。気に入った人とだけ挨拶をすればいいと思っている人もいるかもしれない。しかし、これからも自分の方から声を出して挨拶をしていこうと思いなおした次第である。