国の借金1000兆円 ― 2011年10月24日 10時40分
今日は「アサブロ」につかり、久しぶりに日本国債のことを書く。
一昨日の読売新聞 朝刊に「国の借金総額1000兆円」と出た。弊書『日本国 デフォルト 』でも国と地方の借金総額が1130兆円としている。地方分200兆円とさきほどの1000兆円を合わせて1200兆円となるが、こちらは2011年度末の値なので、数値としては大体合っている。
日本銀行の資金循環統計によると、6月末時点の個人金融資産は1138兆円で国の借金との差は約200兆円まで近づいた、とのこと。知らないうちに個人資産をずいぶん借金として使われたものだ。まだまだ使われる。ときたま「国債は借金ではなく、誰かの資産」と滅茶苦茶なことを言うエコノミストがいるが、信じてはいけない。国民から国債として借りようが借金に違いない。ギリシャ国債もデフォルトしそうだが、日本国債も同じ事である。ただ、相手がドイツ人やフランス人ではなく、ほとんどが日本人だということ。
国には多くの資産があるから大丈夫と言う人がいるが、橋やら庁舎は売れないし、米国債だって正面切っては売れないだろう。だから売却可能な資産はずっと少ないし、隠れ借金の方が多いだろう。例えば、年金だって将来の給付増を考えると、何十年もつのだろうか。「100年安心保険」などと言っていたが、破綻するのは目に見えている。約束した給付なんてできないし、できなくても責任をとる必要がない方式のようだ。
とうとう、国だけの表面に出た借金だけで1000兆円の時代がやってくる。現金で配ったら、国民1人あたり800万円弱となり、4人家族であれば3000万円にもなる。要するに、休日を使って全国で各家庭もう1軒分、家を作らないといけない。平日は本職をちゃんとこなした上で、自分で家を建てる必要がある。お金がないので、他人には頼めず、ただ働きである。しかも完成しても自分の物にはならない。国に召し上げられて、役人の官舎になる。独身の人は、マージャン仲間と一緒に建てることになる。でも、もしこれで許してもらえるなら、なんだか楽しそうであるが。
(アサブロにつかりながらなので、最後は少々脱線気味である)
埼玉と東京の合併構想 ― 2011年10月24日 20時04分
なぜ今、合併するのかと言うと、
埼玉は東京のベッドタウンで昼間人口は少なく、夜間人口は多い。本社はほとんどが東京で税金もほとんど東京に落とされる。なので、人口は多い埼玉だが、人口あたりの医師数などは全国でワースト1位である。人口だけ多くて、公共財の整備が追いついていない。
ベッドタウンで海も無いので、観光地と言っても小京都・川越や長瀞、秩父くらいしかないが、そうだ、一時福島から避難された方々を受け入れたさいたまスーパーアリーナがある。
東京と合併すれば、海が無いことで埼玉より人口が少ない千葉から馬鹿にされることもなくなるし、経済的にも良くなる。では、東京にとっては何かメリットがあるのか。
それがあるのだ。海が無いことで逆に災害には強い。東京で大地震があって首都機能が麻痺しても、さいたま新都心をもっと利用することにより、リスクを分散できる。千葉や神奈川より安全である。今でも国の出先機関はあるが、もっと本丸を移す。
道州制の構想が進んでいるが、現在出ている案だと、埼玉は北関東に属する案が多く、その1例をあげる(2006年の「地方制度調査会」の報告で出された案の1つ)。
南関東:東京、神奈川、千葉、山梨
北関東:埼玉、茨城、栃木、群馬、長野
東京と接している埼玉の「地の利」からすれば、北関東へ押しやるより東京と組んで、安全の受け皿にしたほうがいい。東京、神奈川、千葉を組んでしまうのは他の区域との差が大きくなり過ぎる。それなら、東京だけ独立した州の方がまだ良い。
元々、東京と埼玉は、長い期間同じ武蔵国であった。そういうと、川崎と横浜もほとんどが武蔵国に属していた。
明日は、具体的な構想を示します。
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