オリンパスがやったこと2011年11月10日 21時22分

オリンパス(7733)と言えば、カメラや内視鏡で有名な東証一部上場の大企業である

 

オリンパスの問題

オリンパス(7733)と言えば、カメラや内視鏡で有名な東証一部上場の大企業である。

何年も前の企業買収に絡んで、買収額の約三分の一にも達するコンサルタント料を払ったりしたことが不適切であると、ウッドフォード元社長が主張していた。元社長はそれが原因で辞任させられた。確かに三分の一は高いな、と思っていたら、何のことは無い、バブル時の財テク(古いなー)の失敗を隠すために使ったことが分かった。

 

当然のごとく、株価は連日のストップ安で、元社長解任のニュースが流れた10月14日から既に2000円ほど下げ、ジェットコースターのように下げ続けている。上場廃止となれば株券が紙くずと化すので当たり前なのだが、企業価値は高いので株価が安くなったら買収して再上場を目指そうとするファンドがあってもおかしくない。

 

筆頭株主は日本生命の2200万株だが、1月弱の今回の下げで400億円以上も資産価値を減らしている。いくらで購入したかが分からないが。驚くのは、バブルの崩壊から20年も経つのに、いまだにその亡霊に取り付かれた会社があるとは。すぐに膿を出しておけば、今頃ピカピカの会社になっていただろうに。

 

しかし、これはオリンパスだけの問題ではない。日本企業全体の信用にも関わる問題で、他にも同様な企業があるのではと、海外から日本株売りの圧力にならないか心配である。

あと、いつも思うのだが、監査法人は何をチェックしているのだろうか。グルなのか。見抜けないとしたら監査をしても意味が無い。