アップルの時価総額はなぜ大きいか2012年01月15日 20時44分

アップルの時価総額が以前、世界一になったというが、それに値するか考察してみる。
ただ、ジョブズ亡き後は少し下がって3900億ドル(30兆円)で2位になっている。

世界中の多くの人に毎日利用される製品を提供できるかという観点からすると、最初に思い浮かぶのがエネルギーである。
その代表が米エクソン・モービルで、その時価総額が4060億ドル(31兆円)、現在は1位に復活したようだ。

世界中で使われて1つの価格が高い製品である自動車産業の代表はトヨタ自動車(ネガティブ・キャンペーン、大震災、タイ洪水で苦しいが)で、その時価総額が9.1兆円。

電気製品の分野の第一人者は今やサムスンだろうが、あえてSONYを取り上げると、時価総額が1.3兆円。

アップルといえばコンピュータの会社であったが、今や売上げ数量の比率は小さく、第一にiPhone、次にiPad、iPod、最後にMacである。
iPhoneの売り上げは、2011年4-6月期で1700万台(同時期に世界一位のNokiaは約1億台)、10-11月期はiPhone 4Sのおかげで3000万台以上売り上げたようだ。しかし、ノキアの時価総額は昨年4月で336億ドルとアップルの10分の1以下である。
確かに、四半期でiPadとiPodで約1700万台、Macも500万台近く売り上げる訳だが、それにしてもNokiaやトヨタに比べても、時価総額が大き過ぎる。

しかしながら、PER(株価収益率)という株式市場でよく使われる指標で見ると、アップルは15程度で、株価は妥当な値だ。そうなると、アップルは「ごっつえー儲けている」ということか。売上げの割りには、利益が「がっぽ、がっぽ」と入ってくるビジネスモデルが完成している。