日本円と人民元の直接取引き始まる2012年06月03日 16時25分

6月1日から始まったことがある。
衣替えではなく、日本円と人民元の直接取引きである。
東京外国為替市場での初値は1元=12円33銭で、約123億円の取引が1日で行われた。

こうした初の出来事には、注目しておく必要がある。
すぐに何らかの変化は現れないが、将来的には大きなニュースである。

今までは、円と元は直接取引きが出来なかった。
間にドルが介在し、円とドルを交換し、次にドルと元を交換していた。
もちろん、その逆もある。
だから、その都度、手数料がかかり不便であった。

ただし、東京市場では自由に売買できるのだが、上海市場では外国為替取引を行う「中国外貨取引センター」に指定された複数の銀行が毎朝提示する、円・元相場の平均値を基準に上下それぞれ3%の変動幅を設けて取引されるので、1日の値動きは制限される。

こうして、従来のドルを介在する取引、東京市場での自由取引、上海市場での制限された取引の3つの取引が並存するので、それぞれ相場水準に差が生じる。 株の世界でも同じ銘柄が大証と東証に重複上場していると、株価が違う値動きをするので不思議ではない。

中国としては、アメリカは人権弾圧などに対して過激な制裁を行ったりするので、ドルとしか取引が出来ないのは避けたいし、日本側は日本円の取引高を増やしたいという思惑が一致して、直接取引きが実現した。

まだ取引量が少ないので影響も少ないだろうが、将来増えてくるとどうなるのか。
ドルやユーロの地盤沈下がおき、元と円の地位が上がるのか、それとも円は置いてかれ、人民元の一人舞台になっていくのか、注視していきたい。

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コメント

_ How do you grow? ― 2017/09/01 14:36

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