1000兆円の国債残高と消費税増税2012年07月01日 16時41分

国債の発行残高だけでも、もうすぐ1000兆円に達する。
他にも、地方の借金やら、借入金がある。

片や、個人資産が1500兆円を超えるから安心と言う話もある。
しかし、もうすでにその内の多くが、国債購入に当てられているし、国債には回せない資産もある。

ただ、そうした事実は横に置いといて、1000兆円の国債(借金)という事実だけに目を向けてみようと思う。
私も1000兆円の国債すべてを返せとは言っていない。その半分、500兆円返すだけでもいい。

しかし、半分の500兆円でも毎年5兆円ずつ返して100年かかる。
その間に、金利分の借金は増えているので、残った借金は500兆円ではない。
現在でも、毎年金利分だけで10兆円近くを支払っている。
という事は、毎年15兆円ずつ返して、100年かかるわけだ。
実際には、こんなに単純ではないがわかりやすくしている。
100年間に何があるか分かったものではない。

税収が40兆円そこそこのうち、15兆円を借金返済に回さなければならない。
すると、公共事業、社会保障、人件費などの通常予算などに25兆円くらいしか使えなくなってしまうが、現在は国債の償却分も含めて歳出に90兆円以上使っている。
50兆円も歳出を減らさなければならなく、毎年1兆円ずつ減らしていっても50年かかる。

今回、消費税を10%に上げる法案が衆議院を通過したが、これが成立しても、将来の社会保障費の増加を考えると、さらに7%上げて、17%にしなくてはならないようだ。
さらに、1000兆円の借金を返す為には、それを25%まで上げる必要があると思っている。

もうすでに途方も無い数字なのだが、まだ大丈夫などとのんきなことを言い続けているエコノミスト・政治家が少なからずいらっしゃる。財務省がホームページで大丈夫と宣伝していると言う人もいるが、財務省は一方では金利を上げたくないので大丈夫といい、一方では必死に金利を下げるように、かつ税収を上げるよう、細い綱渡りをしている。
いつ落ちるとも分からない綱渡りを。

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