東京-北京フォーラム プライムニュース ― 2012年07月12日 19時46分
昨日のBSフジLIVE・プライムニュース、日本と中国の安全保障に関わる話で、おもしろかった。
この番組、BSフジ(PM8~10)の2時間番組で、1つのテーマを掘り下げる。
2時間と時間に余裕があり、ちゃんと話が出来るゲストと番組側のコメンテータ、そして司会の反町理と八木亜希子。
この反町氏、ゲストが建前で答えていると、本音の質問でえぐる、えぐる。報道ステーション以上の本音番組である。
昨日は、東京-北京フォーラムという民間レベルの交流を続けている宮本雄二氏(前駐中国特命全権大使)と言論NPOの工藤代表、そして番組側のコメンテーターは東大の北岡教授であった。
このフォーラム、8回目を迎えたが、民間レベルといっても、日本側から石破元防衛大臣など、そうそうたるメンバーが参加している。野田首相も挨拶していて、官僚が深く関わっているはずだ。
宮本氏は元官僚なので、どうしても官僚よりの言い訳が目立つが、とにかく地道に長い期間、中国との関係改善に努力していることは分かった。
中国側からの参加者は、今回は研究所、教授という面々である。
1万円の参加費がかかるが、一般人も見ることができる。
それと、言論NPOは中国で日本と内容が同じアンケートを面接方式で長年実施している。中国でアンケートが実施可能とは驚きだが、その回答にも驚いた。
日本側の回答は、尖閣での漁船衝突もあって、「中国は嫌いだ」のオンパレードだが、中国側の回答では、中国のマスコミ、政治家、教育や自分たちにも問題があると気がつき始めた人が増えている。
長年、言論やネットが統制されてきた中国だが、さすがに真実を知り始めた人もいるようだ。
しかし、日本が軍国主義化してきていると思う人が中国で増えたことも事実だ。
おかしな話だが。
こうして長年にわたって、中国と関係改善に努力を続けている人がいることを知るにつけ、自分のように好き勝手に尖閣問題を批判だけしていても何にもならないと忸怩たる思いにかられる。
しかし、やはり長年、その道にどっぷりと浸かっている人だけだと、原発問題のように大事なことを忘れてしまうし、「原子力ムラ」などと国民感覚からのズレが生じてくる。
私のような一般人は、そうした事への提案ができればいいと思う。
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