「将棋界の一番長い日」2013年03月01日 15時01分

今日は「将棋界の一番長い日」
将棋は大好きなのだが、取り上げるのは久しぶりである。

A級順位戦の最終局で一斉対局5局がある。
今日で名人への挑戦者と下の級(B1)への陥落2人が決まるので、命がけの一戦といってもいい。それが同時に進行するので対局者には申し訳ないが、たいへん面白い。

昨年まではNHK-BSでの放送を毎年観戦していたのだが、今年からスカパーで全5局放送されている。総合と大盤解説の2chを含め、7ch分を使って放送と画期的である。それも最初から最後までの放送である。

しかしスカパーとの契約は解除してしまったので見られないかと思ったら、総合chと1局分が無料放送しているので、仕事も休んで観戦に夢中になっている。

終局時間は日が変ることも多いので、今日は長丁場で終局まで楽しみたい。

共通番号制度(マイナンバー)の導入2013年03月05日 16時17分

政府は国民全員に番号を割り振る共通番号制度関連法案(いわゆるマイナンバー)を閣議決定し、国会に法案を提出した。

グリーン・カード、社会保障番号制度など名称は違っても、共通番号制度の導入は30年来の悲願である。

15年秋にはマイナンバーを赤ちゃんも含む個人全員に通知し、16年から利用する計画である。

マイナンバーで何が便利になるかというと、社会保障の給付に現在は納税証明書や源泉徴収票の提出が必要だが、マイナンバーの番号カードを提出するだけで済むようになる。将来的には、健康保険証や介護保険証の機能や年金も取り込むことになるだろう。
また、給付付き税額控除などを実施する場合に正確な所得が必要だが、そうした給付や税金の還付にも利用されて便利になることは確かだ。

しかし、真の目的は個人所得の把握と徴税漏れの低減なのは明らかである。所得の名寄せをして漏れが無いようにし、税収を増やすのが最終の目的だと思われる。

まじめにやっている人にとってその目的は理解できるが、膨大な個人情報が取り込まれるので、悪用対策にはあらゆる想定を施してほしい。

シェールガスの問題点と輸入開始2013年03月06日 10時45分

今朝のNHKラジオを聴いていたら、アメリカで注目のシェールガスに関して心配な面があるようで、webで調べてみたら、ずいぶん前から問題になっているのだが、自分はほとんど知らなかったので反省しきりである。

1つは、ガスを抽出する際に薬剤を含んだ水で圧力をかけるのだが、その薬剤が井戸水に混入する問題。
もう1つは、圧力をかけることで地震を誘発していて、M3程度の地震が大幅に増加している問題。

訴訟社会のアメリカのことなので、薬剤の井戸水への混入については訴訟が起きる可能性もあるというか、きっと起こっているのだろう。
地震についてはM3程度であれば、それほど問題もないかもしれないが、より大きな地震に発展しないかは観測し続ける必要がある。

アメリカのこととはいえ、非常に安く入手できるので、天然ガスや原油の高騰にあえでいる日本にとっては、シェールガスの輸入が安く可能になれば、経済にも大きな貢献ができるので、一大関心事だ。

昨日の讀賣新聞にカナダ産のシェールガスの輸入がカナダ政府から認可され、三菱商事が19年にも輸入開始と報道され、アメリカ産も対日輸出が今春にも米政府から認可される見通しのようだ。

すばやく問題にも見通しをつけ、安く日本に輸入できるよう見守っていきたい。
日本でも出ないのかなー?

レアアースは水深5千m以下という恐ろしく深い場所からだが、大量に見つかっている。安く掘り出せる技術を開発すれば商業ベースにも乗るのだろうが、日本はいかんせん何をやっても遅い。

比例30削減のみで終わりですか?2013年03月07日 09時28分

自民党は衆議院の定数削減を比例30削減のみで終わらせようとしている。
自民党ドル箱の小選挙区は0増5減で打ち止め。
これは憲法違反の解消だからやらざるをえないだけ。
民主の75削減からすればずいぶん後退してきた印象だ。

安倍政権の支持率上昇とともに強気な政策が出始めてきた。
要注意である。

アベノミクスといっても、まだほとんどがうわべだけの期待で動いている。
いわばバブルといってもいい。
これから中身の勝負が始まる。

一部の企業では給料のアップが出始めているけれど、業績が元々良く、目立ちたがりの企業のみである。
そうした企業においても、真に実質的に給与がアップするのかも検証する必要がある。一部の正社員だけ上げて、他の社員が下がり、トータルでは変らないようなことはないか?

それよりもガソリン価格、小麦価格の上昇など負の面も出てきているので、よく監視していかなければならない。

見過ごしてしまいそうなニュース2013年03月08日 09時47分

見過ごしてしまいそうなニュースなのだが、7日の日銀金融政策決定会合で、白井さゆり審議委員が2%のインフレ目標の実現を目指して14年から始める予定の「無期限緩和」を前倒しする提案を行ったが、残りの委員8人全員の反対で否決された。

次期日銀総裁に黒田アジア開発銀行総裁が候補に取り上げられているが、黒田氏が日銀総裁に就任したら、採用を目指すであろう政策を否決したわけだ。

まだ慎重派の白川氏が総裁なので、最後のメンツを保ったとも言える。
他の委員も変るだろうから黒田氏が総裁になった暁にはどうなるかは分からないが、「行け行けどんどん」には歯止めが必要で、バブルになる前に止めないといけない。

その意味では、政府や世の風潮に流されず、非常に冷静な判断だと思う。

株価がリーマン・ショック以前に回復2013年03月10日 15時14分

株価が回復してきて、リーマン・ショック以前に戻った。
8日の日経225終値で1万2283円となった。

しかし、その他の指標がどうなっているのか、9日の讀賣新聞によると、

円相場:107円→95円(まだ円高)
経常収支:1.5兆円の黒字→3000億円以上の赤字(‘13年1月)
完全失業率:4.0→4.2%(‘13年1月)
GDP:約500兆円→約470兆円(‘12年10~12月期)

これらを見ると、経常収支は赤字が続いているし、失業率も悪化している。
まだまだという感じである。
特に経常収支が黒字だったからこそ国債も売られずにやれてきた。

株価は半年先行するから、いち早く回復してきたが、本当の勝負はこれからである。株は「行け行けどんどん」の今が一番危ない。

「震災ビッグデータ」と「津波てんでんこ」2013年03月11日 10時32分

少し古い話題で恐縮ですが、3日(日曜)のNHKスペシャル「震災ビッグデータ」には正直驚かされた。
2年前の今日、東日本大震災がおこり、福島第一原発がメルトダウンするきっかけとなった日だけにこのところ各放送局では、追悼番組が特集されている。

そんな中でも、異色の番組であった。
携帯電話やカーナビのGPSデータから当日津波に浸食された地域での人々の動きが鮮明に描き出された。
こうした大量のデータを今後の災害救助・避難に生かせればいいと思う。

津波に飲み込まれる地域にとどまる人、逃げ出す人、そして一度近づいては離れていく人。最後は、家族らを助けるために命をかけて「ピックアップ行動」をとった人である。

「津波てんでんこ」という言葉がある。
これは「てんでんばらばらに高台に逃げろ」を表していて、家族を助けなくてもいいという救いの言葉である。
要は家族を助けない自分を責める必要は無い。
逃げられる人は自分で逃げているから大丈夫ということだと思う。

ただ、先ほどのピックアップ行動をとった人を誰が責められようか。

自分のルーツを探る2013年03月13日 09時19分

父が亡くなったとき、遺産処理のため、戸籍謄本を取り寄せて調べたら、
我が家のルーツが少しだけ分かった。

僕の曾曾曾祖父(正しい表現ではありませんが、意味は分かるかも)の「喜左衛門(文化5年生まれ)」までたどることができた。
文化5年というと、西暦1808年で、間宮林蔵が間宮海峡を発見した年だそうだ。
ぴんと来ないが。

最初は長男でつないできたが、途中からは次男となっている。
僕も父も祖父も次男なのでお気楽な人生かも(笑)。

もちろん江戸幕府の第11代将軍・徳川家斉(いえなり)の時代である。
少しはぴんと来ますか?

家斉は50年の長きに渡って将軍職を担ったが、贈収賄を公認し、贅沢な生活を送るようになり、最後には大塩平八郎の乱が起こった。
そして12代・家慶(いえよし)に将軍職は譲るのだが、実権は握り続けたので、意外としぶといと言える。

さすがの江戸幕府もこのころになると、勢いがなくなりつつあるという印象。
たまには自分のルーツを探ってみるのもいいかも。

12年前の新聞に「10年たったら谷垣さん」2013年03月16日 08時45分

部屋の片づけをしていたら、12年前の讀賣新聞2001年1月1日(月曜)付けの朝刊が出てきた。

そこには面白い記事があって、「10年たったら『谷垣さん』」とある。
中堅のキャリア官僚100人にアンケートした結果である。

設問として、「2010年に活躍が予想される政治家」は、
1位-谷垣禎一
2位-石原慎太郎
3位-額賀福志郎
4位-石原伸晃
5位-小泉純一郎
6位-林芳正
7位-町村信孝
8位-与謝野馨
9位-高村正彦
10位-渡辺善美

この中で実際、総理大臣までなったのは、5位の小泉純一郎だけである。
ただ、官僚が予想したよりも早く総理になった。

谷垣さんは自民党総裁までなったが、残念ながら野党での総裁で、与党に返り咲くときに降ろされてしまったのは、いかにもツキがないというか実力か。

それに比べて、安倍晋三総理は18位だったのに2度も総理になった。
民主党は30位までに岡田克也、枝野幸男、水島広子の3人が入っているだけで鳩山、菅、野田の総理経験者は誰も入っていないのが暗示的だ。

小沢一郎も30位までに入っていないが、「21世紀中に首相になってほしい政治家」の設問では、小泉とともに3位に入っているのは不思議である。
首相になってほしいが、10年後には活躍していないとは?

この設問で1位が石原慎太郎である。あれだけ官僚をこき下ろしているのに総理になってほしいとは、官僚も度量があるということだろうか。

はたしてこの中で今後、総理になるのは誰だろうか?

安倍政権の通信簿2013年03月17日 16時32分

安倍政権の通信簿を毎週つけていこうと思う。
「サンデーズ チェック」

取り上げるのは、僕の期待する政策である。
カッコ内は進捗率。

1衆院定数削減(10%)
自民党の選挙制度改革問題統括本部において、比例のみ30削減という話が聞こえてくるのみで、先送りされる恐れもある。そうなれば0%だ。

2憲法改正(0%)
集団的自衛権など自衛隊の活動を広げて欲しいが、まずは96条改正から。

3TPP(30%)
TPP交渉参加表明をしたので、少し進んだ。
これは意外と大きな出来事だと思う。

4公務員給与削減の延長(0%)
僕がずっと言い続けている課題で、削減率は減らしてもいいので2年間限定をなくせ。

5地方分権、道州制(10%)
3月8日に地方分権改革推進本部の設置を閣議決定したが、まだこれから。

6社会保障制度改革(20%)
第6回社会保障制度改革国民会議が3月13日に開催された。
年金・医療にメスをいれないといくら財布をでかくしても足りない。

7尖閣問題(0%)
相変わらず、中国による領海侵犯が続いている。
全人代の期間中はなぜか静かだ。

8原発再稼動問題(-10%)
敦賀原発下に活断層の可能性が高くなって、再稼動どころではない。
東通原発も活断層か。

TPP、社会保障制度改革以外はほとんど何も進んでいない。
口先介入で円安・株高になっているのと、一部企業の給与アップが聞こえてきて、これも安倍政権の成果と言えなくもないが、泡と消えるかもしれない。