「大学合格力」全国高校ランキング2013年06月11日 20時11分

うちにも受験生がいるので、「大学合格力」全国高校ランキング1689校(週刊ダイヤモンド6/1号)なるものが気になって見てみた。
自分が中学生の時には、まったくこういうものに興味がなかったし、それ以前にランキングそのものが無かったが、子供のこととなると違うのである。

ランキングにもいろいろあるので簡単に説明すると、
国公立大学100校合格力の全国順位(ここでは「全国」と略称する)
難関大学合格力順位(ここでは「難関」と略する、東大とか慶大など17校)

例えば岐阜高校(岐阜で一番の難関県立校で、今年の東大・合格者数11人、以前はもっと多かった)は、

全国:52位、難関:103位で、
こんなものかという感じである。

さて埼玉のNo1浦和高校(県立、東大:46人、多いね)は、

全国:86位、難関:33位である。
難関33位はわかるが、全国では岐阜に負けている。
理由はいろいろあるだろうが、田舎の岐阜の場合、私立の難関大学が近くにないので、岐阜大や名古屋大など国公立を受験する生徒が多く、比較的合格しやすいのだろう。

不思議なのは、埼玉県の場合、難関100位以内に浦和明の星女子(私立)、栄東(私立)、川越(県立)、大宮(県立)と5校(浦和も含む)も入っている。

なぜかと思って見てみると、難関カテゴリに属する早大(合格者が楽に1万人を越える)や慶大などの合格者が多いのである。例えば、川越から早大には105人も合格している。

岐阜の場合、東京の難関私立を受験する人は比較的少ない。早大の合格者は44人だが、受ければ100人以上合格できるだろうし、私立大は1人で複数回合格できるのもこのランキングを複雑化している。

全国1位は兵庫の灘高校(私立、東大・理Ⅲで他を圧倒)で納得できるが、難関では35位で、これは「エー」という感じである。
その灘を押さえて、国公立医学部合格者数1番が愛知の東海高校(私立)だが、全国67位、難関60位と意外と低い。

灘高を難関で1位と予想したが、1位は開成でも筑波大附属駒場でもなく、神奈川の聖光学院(私立)で、やはり難関私大の合格者が非常に多いのである。

東大に1番多く170人もの合格者を出した開成(私立)は、
全国26位、難関8位で、難関私大の合格者も多いので、これも不思議な結果である。順位が意外と低いのは、東大のみに照準を合わせているからなのか。
他の国公立(医学部を除き)には興味なしという印象がある。

まとめると、首都圏の高校は難関の順位が上昇し、無理せず国公立への受験指導を徹底している地方の高校は全国順位が上がる傾向にある。

東大合格者数は開成、東大合格率は駒場、理Ⅲは灘、国公立医学部は東海とそれぞれ特徴があって面白い。