竜巻のマップを見つけた ― 2012年05月07日 16時45分
昨日、つくば市など関東で発生した竜巻はすさまじいものがあった。
竜巻と言うと、アメリカで発生する日本ではあまりなじみのない現象というイメージがあるが、近年の異常気象を考えると、日本でも竜巻には要注意という時代になった感がある。
そこで、どれだけの竜巻が全国で発生しているのか気になり、調べてみたら気象庁のデータベースにあった。
このデータは、1961年から2010年まで日本で発生した「竜巻またはダウンバースト」のうち、緯度経度が把握できているもののマップである。
気象庁データベースの「竜巻またはダウンバースト」の発生マップ
ほとんどは、被害の少ない竜巻だと思うが、「藤田スケール」(竜巻の強度を示す。F0からF6まである)で、気象庁により昨日の竜巻はF2と推定されると発表された。
日本ではまだなじみの薄い竜巻なので情報も少なく、充実が望まれる。
統一球の影響(投手編) ― 2011年12月05日 21時22分
統一球の影響(投手編)
(ブログ9月20日「統一球の影響-打者」、9月21日「統一球の影響Part2-投手」も見てね)
今日は、その第四弾で投手編(セリーグ)である。
(データは日本野球機構オフィシャルサイトから引用)
2010年、2011年両年とも規定投球回に達した選手のなかで、防御率を下げた選手は2人
今年度の防御率(下げた率)
1前田 健太(広)-2.46(+0.25)
2東野 峻(巨)-3.47(+0.2)
同じく、最も防御率を上げた5選手
今年度の防御率(上げた率)
1内海 哲也(巨)-1.7(-2.68)
2吉見 一起(中)-1.65(-1.85)
3久保 裕也(巨)-1.17(-1.6)
4山口 鉄也(巨)-1.75(-1.3)
5浅尾 拓也(中)-0.41(-1.27)
中日の浅尾は、驚異的な防御率0.41で、もう上げようにないレベル。
MVPも当然か!
なぜか、中日と巨人の選手ばかり。
投手の成績を見て感じたのは、2年連続して規定投球回に達した選手が非常に少ない。
野手に比べると、かなり過酷だという印象。
セリーグの打者編、投手編をまとめてみると、統一球は明らかに投手には有利で、打者には不利だと分かった。ただ、気になるのは本塁打が減るだけでなく、打率が下がり過ぎているのはなぜなのか。飛ばないから昨年までは本塁打になっていた飛球が外野フライになって凡退になる以上に打率が下がっている。
変化球が曲がりやすくなったという話もあるし、投手は自信を持って攻められるし、打球スピードが落ちたことも要因だろうが、ほんとうのところははっきりしない。
ホームページも更新したので見てください。
統一球の影響(打撃・本塁打編) ― 2011年12月03日 10時02分
統一球の影響(打撃・本塁打編)
(ブログ9月20日「統一球の影響-打者」、9月21日「統一球の影響Part2-投手」も見てね)
今日は、その第三弾で打撃・本塁打編(セリーグ)である。
(データは日本野球機構オフィシャルサイトから引用)
2010年、2011年両年とも規定打席に達した選手のなかで、本塁打が増えた選手は1人のみ
今年度の本塁打数(増えた本数)
1栗原 健太(広)-17本(+2本)
*内川 聖一(ソ)-12本(+3本) (注)パリーグへ移籍したので番外とした。
内川はすべての項目で伸ばした稀な選手。それもパリーグ投手相手に。優勝へのモチベーションがいかに大きいか。MVPまで取ってしまった。
同じく、最も本塁打を減らした10選手
今年度の本塁打数(減った本数)
1ブラゼル(神)-16本(-31本)
2ラミレス(巨)-23本(-26本)
3和田 一浩(中)-12本(-25本)
4坂本 勇人(巨)-16本(-15本)
5鳥谷 敬(神)-5本(-14本)
6森野 将彦(中)-10本(-12本)
7青木 宣親(ヤ)-4本(-10本)
7相川 亮二(ヤ)-1本(-10本)
9村田 修一(横)-20本(-6本)
10マートン(神)-13本(-4本)
ホームラン・バッターだけでなく、鳥谷、青木のようなアベレージ・ヒッターも本塁打を減らした。
ヤクルトの相川は、10本減って1本となった。フェンスが遠く感じただろう。
規定打席に達しなかった選手の中では、やはり小笠原(巨)のダウンが大きく、29本減った。年齢(38歳)とケガ(83試合の出場)の影響も大きいのではないか。
ホームページも更新したので見てください。
統一球の影響(打撃・打点編) ― 2011年12月02日 20時29分
統一球の影響(打撃・打点編)
(ブログ9月20日「統一球の影響-打者」、9月21日「統一球の影響Part2-投手」も見てね)
今日は、その第二弾で打撃・打点編(セリーグ)である。
(データは日本野球機構オフィシャルサイトから引用)
2010年、2011年両年とも規定打席に達した選手のなかで、打点が伸びた選手は4人のみ
今年度の打点(増えた打点)
1栗原 健太(広)-87(+22)
2長野 久義(巨)-69(+17)
3平野 恵一(神)-29(+5)
4石川 雄洋(横)-22(+4)
*内川 聖一(ソ)-74(+8) (注)パリーグへ移籍したので番外とした。
内川はすべての項目で伸ばした稀な選手。それもパリーグ投手相手に。優勝へのモチベーションがいかに大きいか。MVPまで取ってしまった。
同じく、最も打点を減らした10選手
今年度の打点(減った打点)
1ラミレス(巨)-73(-56)
2鳥谷 敬(神)-51(-53) 鳥谷の半減は意外である
3ブラゼル(神)-69(-48)
4和田 一浩(中)-54(-39) 和田と森野は打率も同じだし、
4森野 将彦(中)-45(-39) 仲のよいこと
6相川 亮二(ヤ)-33(-32)
7マートン(神)-60(-31)
8坂本 勇人(巨)-59(-26)
9新井 貴浩(神)-93(-19)
9青木 宣親(ヤ)-44(-19)
規定打席に達しなかった選手の中では、やはり小笠原(巨)のダウンが大きく、70点減った。年齢(38歳)とケガ(83試合の出場)の影響も大きいのではないか。
ホームページも更新したので見てください。
統一球の影響(打撃・打率編) ― 2011年12月01日 20時11分
統一球の影響(打撃・打率編)
今年度のプロ野球はソフトバンクの優勝に終わり、沢村賞・新人賞など賞の発表が続いているが、契約更改の前に、統一球の影響をまとめておきたい。
(ブログ9月20日「統一球の影響-打者」、9月21日「統一球の影響Part2-投手」も見てね)
今日は、その第一弾で打撃・打率編(セリーグ)である。
(データは日本野球機構オフィシャルサイトから引用)
2010年、2011年両年とも規定打席に達した選手のなかで、最も打率を上げた3選手(3選手しかいない)
今年度の打率(アップ率)
1長野 久義(巨)-0.316(+0.028) 今年度の首位打者
2宮本 慎也(ヤ)-0.302(+0.026)
3東出 輝裕(広)-0.278(+0.011)
*内川 聖一(ソ)-0.338(+0.023) (注)パリーグへ移籍したので番外とした。
長野の場合は、まだ発展途上なので、統一球の影響よりもプロ野球への「慣れ」の方が大きいのだろう。
同じく、最も打率を下げた10選手
今年度の打率(ダウン率)
1和田 一浩(中)-0.232(-0.107) 1割以上下げている
2森野 将彦(中)-0.232(-0.095)
3青木 宣親(ヤ)-0.292(-0.066)
4平野 恵一(神)-0.295(-0.055)
5相川 亮二(ヤ)-0.244(-0.049)
6田中 浩康(ヤ)-0.252(-0.048)
7新井 貴浩(神)-0.269(-0.042)
8マートン(神)-0.311(-0.038) 長野に続き、打率2位
9石川 雄洋(横)-0.26(-0.034)
10荒木 雅博(中)-0.263(-0.031)
1、2位が中日の選手であり、その中日が優勝したのだから、投手が頑張ったと言えるだろう。和田と森野は、昨年度かなり頑張った反動も大きいと推測される。
規定打席に達しなかった選手の中では、やはり小笠原(巨)のダウンが大きい。
統一球の影響は、統一球への慣れが出てくる来年度の結果も見ないといけない。
統一球の影響Part2-投手 ― 2011年09月21日 21時56分
昨日は、統一球の打撃部門への影響を見てみたが、当然投手にも影響が出ている。
実際の選手成績(防御率)で見てみよう。
昨年(シーズン終了時) 9月20日現在
内海(巨人) 4.38 → 1.66
ダルビッシュ(日ハム) 1.78 → 1.45
田中(楽天) 2.50 → 1.41
西村(巨人) 4.52 → 1.44
当然、防御率を悪くしている投手もいるが、それには各々の理由がある。全体的に見ると、防御率は良くなっている。巨人の先発投手陣の防御率はかなり良くなっているが、それ以上に打撃陣が不振なのと中継ぎ以降の調子が良くないので、総合的に見ると勝てなくなっている。
こうして見てくると、野球の質が変わるだろうと予測できるが、それに対応できないチームは成績を落とすことになる。本塁打を期待して、細かい野球をしてこなかったチームの成績は下がり、足を使って細かい野球ができ、1点差を守りきるディフェンスの良いチームが浮上してくる。
統一球の影響-打者 ― 2011年09月20日 20時36分
今年からプロ野球では統一球が採用されて、いろんな影響が出ている。統一球とは、セ・パ両リーグで今年から使われ始めた「低反発」の硬球であり、ミズノ1社が供給している。
以前聞いたところでは、飛距離にして「1メートル」減るとのことであったが、現実の試合では、もっと飛距離が減っているのではないか?飛距離が減って、昨年までであったら本塁打だった当たりが、失速して外野フライになると、本塁打数だけでなく、打率・打点も下がってくる。投手から見れば、防御率が良くなる。飛ばなくなっただけでなく、質感なども少し変わったので、曲がりやすくなったともいわれる。
それを実際の選手で見てみると、まずは打撃(本塁打)。
昨年(シーズン終了時) 9月20日現在
ラミレス(巨人) 49本 → 18本
阿部(巨人) 44本 → 15本
小笠原(巨人) 34本 → 5本
中村(西武) (2009年) 48本 → 41本
まだ今期の試合が残っているが、巨人の選手は激減であり、特に小笠原には効いたようだが、西武の中村はさすがのパワーで何とかしのいでいる。芯でとらえるのも巧いという。小笠原は慣れるのに時間が必要な選手なのだろう。きっと克服してくる。
打率も長野(巨人)が.310で現在首位打者(3割以上が2人のみ)で、昨年終了時の首位打者が青木(ヤクルト).358(3割以上が14人)で、こちらもかなり下がっている。
青木の場合、昨年の本塁打が14本(現在3本)なので、10本減として、それがすべて外野フライになって捕られたとしても、打率に換算して1分7厘下がるだけだが、現在の打率は.294(約6分下がっている)で、打球の速さ、飛ばないので力む、慣れなども影響しているのではないかと推測される。
アメリカのメジャーリーグでは以前から低反発球(日本よりさらに低反発らしい?)を使用しているので、アスレチックスの松井秀喜のように日本を代表するスラッガーでさえ、年間本塁打数はヤンキース時代の31本(松井が日本で放った本塁打の最高は50本)が最高で、半分くらいに落ちてしまう。人によってはもっと減るだろう。試合数は、メジャーが162試合と多いが、たまに完全休業日があるので、さほど変わらないかもしれない。
次の回では、投手部門を見てみよう。
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