一度、放射能に関してまとめてみた2012年01月29日 15時45分

残念ながら、放射能が身近になってしまった昨今、沖縄にでも移住しない限り、何とか付き合っていかなければならないが、シーベルトだの、ベクレルだの、訳が分からない

 

残念ながら、放射能が身近になってしまった昨今、沖縄や海外にでも移住しない限り、何とか付き合っていかなければならないが、シーベルトだの、ベクレルだの、訳が分からない。

そこで、一度整理してみることにした。この記事自体は昨日から書き始めたが、本日、たまたま讀賣新聞の20、21頁に「低線量被爆 生活への影響は」に詳細な記事が出たので、そちらもご覧ください。

 

放射能に対する基準値・規制値

外部被爆と内部被爆を同時に受けるので、加えないといけない。

 

☆空間線量の基準値(基準値:法律に基づくのではない指針)-外部被爆

 ・政府の「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ)のまとめ-居住できる基準が年間20ミリシーベルト以下(最終目標は1ミリシーベルト以下)

 ・学校再開に向け、毎時1マイクロシーベルト以下まで、除染するよう求めている。毎時1マイクロシーベルトを1年間浴び続けると、8.64ミリシーベルトで20ミリシーベルトより低い。

 

☆食品中の放射性物質に関する暫定規制値(規制値:法律に基づく)-内部被爆

 ・放射性セシウム-飲料水・牛乳など:200 ベクレル/Kg

            -野菜・穀類・肉・魚など:500 ベクレル/Kg

放射能を出す物質によって、規制値がかなり違うが、セシウムは重要。しかし、この規制値は「食品衛生法」による、暫定の規制値。乳児向けは、100 ベクレル/Kgを超えるものは、使用しないよう指導とある。どちらにしても、明白な根拠は無さそうに思えるのだが、有るのなら教えてほしい。

現在、厚労省で新たな規制値の検討をしていて、今年の4月には施行できるよう進めているようだ。現在の暫定規制値は、許容できる年間線量を5ミリシーベルトとした上で設定されたものらしいが、それを1ミリシーベルトに引き下げる方向で検討している。かなり厳しくなる。

 

[シーベルトとべクレルの違い]

難しい話だが、危険なものでも遠ざかれば危なくない。

地震のマグニチュード(震源での強さ)と震度(遠く離れた場所の揺れ)の関係と同じで、ベクレルは放射性物質が放射線を出す能力の強さを表し、シーベルトは実際、放射線を浴びた場合の影響をはかる単位。

 

アサブロ1周年記念-「想定外」2012年01月19日 20時10分

1月23日(月)に政経ネット・ブログの1周年を迎えるので、1年間を振り返ってみようと思う

 

1月23日(月)に政経ネット・ブログの1周年を迎えるので、1年間を振り返ってみようと思う。

 

最初のシリーズ物は「想定外」である。想定外~想定外3まで、かなり力を入れて書かせてもらった。

今思い返してみても、基本的に自己の主張は間違ってはいないと思うが、原子力安全委員会の一元委員長に責任を押し付けても何もならない。国民全員で反省する必要があるのではないか。

だからこそ、私は最近、「原発は止めよう」と主張をしている。

想定外2で「15メートル盛り土をして」と書いたが、専門家から固い岩盤の上にしか原発は作れないよと笑われそうだが、そこで話を切られてしまうと、こうした想定外なことが起きるのである。何か方法があるのではないか。少々海から離れたっていいではないか。実際、原発大国フランスでは、川沿いに立地していることが多く、海岸沿いに立地する原発のほうが少数派である。

 

フランス原発の立地(http://www.rist.or.jp/atomica/data/fig_pict.php?Pict_No=14-05-02-02-05

 

最初から、住人が少ない場所を探して原発を集中的に作り、半径30キロ圏内に住んでいる人には、極力移り住んでもらった方が良かったのではないか。など、いろんなやり方があると思う。

 

想定外-2011.4.26

東日本大震災が原因による津波被害、想定外と簡単に済ませていいものか?
福島第一原発の津波の想定は、何と5.7メートルであった。
実際には、その3倍の15メートルの津波が襲った。
筆者も犯人探しは好きではないが、やはり今後同様の問題が起こらないように
なぜ、こうした想定外が起きてしまったかを検証する必要は絶対にある。

 まずは、東電は当然だし、政府や官僚も範疇に入る。
あと、原子力安全委員会と原子力安全・保安院はどうなのか、という問題がある。

 原子力安全委員会は内閣府に所属し、保安院や文科省がきちんと役割を果たしているかを点検・確認している。元東京大学教授の斑目委員長ら5人の委員は、原子炉や放射線の専門家で、核燃料・廃棄物などの取り扱いや運転時の安全確保などに必要な規則の元となる方針を示す。今回の福島第一原発での事故では当初、「姿が見えない」と批判された。

 もう一つの原子力安全・保安院は経済産業省に所属していて、西山審議官が毎日テレビで説明しているのが印象的だ。当初は名前が分からなかったが、途中から堂々と表示され始めた。原発が法令通りに安全を守っているかを点検し、指導するのが役目だ。原子力安全・保安院のホームページには、原子力安全委員会との役割分担として「ダブルチェック」をしているとの記述があったが、下手をするとどちらも相手をチェックできない状況におちいり、責任の所在がはっきりしないのではないか。

 こう見ると、どちらに責任があるのか分かりづらいのだが、原発設計時の安全確保に責任があるのが、原子力安全委員会の方かと判断される。立地の安全性、原子炉・建屋の安全性、非常時の電源バックアップなどシステム設計全般に対する責任の所在は、この原子力安全委員会が担ってきたものと思われる。

 この原子力安全委員会の元委員長がテレビや新聞のインタビューに出ていたのが印象的だ。なかなか出づらいだろうと思われる。2000~2006年に委員長のポストについていたのが京大卒の松浦祥次郎氏だ。津波に対する基準が甘すぎたことを本人も認めていたのは正直で好感が持てたのだが、今回の津波に匹敵する津波が過去に起きていたことを警告する研究者がいることを最近になって知った、と答えていたのには正直驚いた。
 絶対安全だという神話が、この程度の認識で委員長をしていた人が関わっていたことに筆舌に尽くせない憤りを感じる。ただ、この人一人に責任を背負ってもらおうなどとは思わない。東電の歴代社長にしたって、津波の想定を見直すチャンスを見逃していた。経済的な理由からなのだろうか?そして取り返しの付かない事態に陥ってしまった。

 そして、原発を推進した政治家や政府も、またその政治家を選び原発なしにはいられないほど電気を消費する我々一般人もすべてに責任があるのではないか。一体、東京を始め、関東で消費する電力を東北電力管内の福島で発電しているのはどうなのだろうか?

 東日本大震災で巨大津波が発生したが、津波研究者が過去に起きた最大の津波を想定したシミュレーションを行い、その結果が出たときにあまりにも悲惨な結果だったので、そのままでは公表できなかったと述べていた。
 平和に暮らしているときに、悲惨なシミュレーションを見せられても怒り出す人さえいる。当該研究者は結果をそのまま発表するべきであっただろうか。
 難しい判断である。

-------

想定外2-2011.5.18

福島第一原発がある福島県双葉郡で過去に起きた大津波を調べてみた。
すると、西暦869年に発生した貞観(じょうがん)津波があった。

 ウィキペディアによると、「貞観地震(じょうがんじしん)は、貞観11年5月26日(ユリウス暦869年7月9日[2]、グレゴリオ暦換算7月13日)に陸奥国東方の海底を震源として発生した巨大地震である。地震の規模は少なくともM8.3以上であったと推定されている。現在の地名では、東北地方の東の三陸沖と呼ばれる海域にある太平洋の海底が震源とされ、地震に伴う津波の被害も甚大であったことが知られている。約数十 - 百年ごとに起こる三陸沖地震に含まれるという考えから貞観三陸地震、上述の津波被害の観点から貞観津波ともいわれる。」

 マグニチュードがM8.3からM8.6で、死者は約1000人と言われている。また、仙台平野には9m程度の津波が7から8分間隔で繰り返し、襲来したと推定される。相馬市には、さらに高い津波が押し寄せたようだ。
かなり昔の事でもあり、真実はなかなか分かりづらいとも思う。科学が発達した今日でも、東日本大震災のマグニチュードは、当初発表のM7.9(5.20修正)からM8.4→M8.8→M9.0とたびたび変更された。

 双葉郡浪江町での貞観津波による堆積物調査は、東北大学の今泉俊文教授らが平成19、20年に調査をして、平成21年3月に発表している。簡単にまとめると、原発から北へ約8キロほどの浪江地区で、海岸線から約1キロほど内陸部に貞観津波によると推測される堆積物が見つかった。この調査結果は初めて発表された貴重なものである。

 しかしながら、それ以前にも東北大学の箕浦幸治教授が東北大学の広報誌『まなびの杜』の2001年夏号No.16で興味深い話を寄せている。
 「貞観津波の襲来から既に1100年余の時が経ており、津波による堆積作用の周期性を考慮するならば、 仙台湾沖で巨大な津波が発生する可能性が懸念されます。(途中略)しかし、海岸域の開発が急速に進みつつある現在、津波災害への憂いを常に自覚しなくてはなりません。 歴史上の事件と同様、津波の災害も繰り返すのです。」

 確かに起きてから指摘することは誰にでもできます。しかしながら、こうして津波発生前に危険性を指摘している人もいるのです。絶対安全と言うからには、マニュアルどおり設計するだけでなく、心を込めて設計することの方が大切ではないでしょうか。あと15メートル盛り土をして、コンクリで固めてその上に発電所を建設したところで、いくらコストが増えたでしょうか。

-------

想定外3-2011.5.20

 原発事故での想定に対しては、共産党の吉井英勝議員が今から5年前の内閣委員会で電源喪失時の想定に対して、当時の原子力安全委員長の鈴木氏に次の質問をしている。

 「実際には九九年の志賀一号だとか、八八年の志賀二号とか、九九年二月や九八年十一月の敦賀の事故とか、実際に、バックアップ電源であるディーゼル発電機自身が事故をやって働かなくなった、あるいは、危ないところで見つけはしたけれども、もし大規模地震と遭遇しておれば働かなかったというふうに、配管の切断とか軸がだめになっていたものとかあるわけです。(途中略)
それで、日本の原発の約六割は、バックアップ電源は三系列、四系列じゃなくて二系列なんですね、六割は。そうすると、大規模地震等によって原発事故が起こったときに、本体が何とかもったとしても機器冷却系に、津波の方は何とかクリアできて、津波の話はことしの春やりましたけれどもクリアできたとしても、送電鉄塔の倒壊、あるいは外部電源が得られない中で内部電源も、海外で見られるように、事故に遭遇した場合、ディーゼル発電機もバッテリーも働かなくなったときに機器冷却系などが働かなくなるという問題が出てきますね。このときに原子炉はどういうことになっていくのか、この点についての原子力安全委員長の予測というものをお聞きしておきたいと思うんです。
 それが一点と、もう一点は、機器冷却系が働かないと当然、崩壊熱の除去ができませんから、崩壊熱除去ができないことになったときに、核燃料棒のバーンアウトの問題、これは海外でそういう例もありますけれども、こちらの方はどうなっていくのかという原子炉の安全にかかわる問題について、この場合、どのように想定して、そして審査を進めておられるか、これを伺います。」

 長い引用になったが、重要なのでご容赦ください。
 こうして非常用ディーゼル発電機や核燃料棒の溶融(メルトダウン)の話を平成18年にしている。
 私は共産党が好きではないが、非常に良い仕事をされていると思った。日本共産党の名称を変えるなら応援してもいいかなと思った。自由庶民党とか?庶民主党とか?余分な話だが。
方や原子力安全委員長の回答は、多重事故に対してほとんど何も想定していなくて、まともな答弁になっていなかった。過去にされた検討で十分というわけだ。火中の栗を拾いたいという前向きさのかけらも無い。何も起こらずに過ぎてしまえばいいとしか思ってないようだ。
これじゃー専門家に任しておけない。一般人が立ち上がるしかない。

 こんな意味の無い回答しかできないような原子力安全委員ってどうかなと思うし、国家の安全に関わる仕事をしているのだから、誰にも言い訳をすることのないよう務めてもらいたい。ちょくちょく国会中継を見ているが、それにしてもまともな答弁ができない人が多い。その道の責任ある第一人者なのに。給料泥棒と言っておく。

原発の事故調査・検証委員会の中間報告2012年01月05日 12時24分

福島第一原発の事故調査・検証委員会の中間報告
私は元々原発稼動容認派だったが、福島第一原発の事故調査・検証委員会が先月26日に提出した中間報告を読んでみて、ちょっと日本人(自分も含めて)には原発のような危険な代物を稼動させるのは無理かと思った。

例えば、1号機の非常用復水器(IC)は電源を失うと弁が閉じて止まるのだが、吉田所長ら対策本部、東電本店にもその認識は無く、ICがずっと動いているとの前提でいた。しかしながら、その後もICが停止していることに気づく機会が何度かあったが見過ごして、3月11日午後6時過ぎにようやく弁を開いたものの、配管破損の懸念(破損はしない設計らしい)から作業員が勝手に7分後に弁を閉じてしまい、そのことを本部・本店にも知らせなかった。その後、12日午後になって1号機は水素爆発をした。非常用復水器は電源無しでも動く最後の砦なのだが、作業員が勝手に止めてしまい、原子炉を冷却できなくなってしまった。

また、吉田所長が11日夕方に消防車による注水検討を指示したが、手順書に記載が無いため9時間にも渡り、誰も対応せず放置された。
東電幹部は「想定事象は無数にあり、想定し始めるときりがない」と語ったそうだが、端からダメと思ったら出来るわけが無い。東電だけに責任があるとは思わないが、これでは原発の稼動を容認できない。

上記の復水器などの原子炉冷却装置は基本中の基本に思えるのだが、作業員にまったく徹底されておらず、絶対安全という原発が、かくも杜撰な体制で動かされていたとは驚きである。

原発の停止がもたらすもの2012年01月04日 21時02分

現在(2012年1月4日)、稼動している原発は6基で順次検査に入り、5月には全基停止する予定だ。
一度停止した原発は、地元の了解が得られれば再稼動できることにはなっているが、現在の世論からすれば、地元自治体の許可は得られないだろう。だから、5月には原発抜きで電力需要をまかなうことを考えなければならない。
本来再稼動できないような原発の稼動を、今動いているからと言って見過ごすのも変な話なのだが、検査前に稼動を止める権利は無いのだから、しかたがない。

今夏には、需要見込みに対して約9%の電力不足になる計算だが、火力発電所の出力増と自家発電の増加、省エネ・節電でほとんどまかなえるようだ。だったら原発に依存することなく、少し経済優先ではなく、スロー・ライフを目指して、幸福度を上げるような生活スタイルに変えるチャンスにしたい。

朝まで生テレビを見て2012年01月01日 23時15分

「朝まで生テレビ」を今朝の6時まで見てしまった。
元日から眠くてしょうがない。
内容は福島第一原発の話である。多くの専門家、政治家も出演していた。

出演者の山本太郎は熱く、上杉隆はするどく切り込んでいたのが印象である。
この番組、何を言ってもOKである。司会の田原総一郎の批判をしてもOKである。
福島で収録された当番組は大勢の福島県民が出演して、意見を述べた。

結局は「1ミリシーベルト」だの、「20ミリシーベルト」などの基準を明確に説明できる人はおらず、自分の判断で福島に残るか、移り住むか決断するしか無いと思った。

シリーズ原発危機を見て思うこと2011年11月30日 20時12分

日曜日のNHKスペシャル()を何度も見直した

 

日曜日のNHKスペシャル(シリーズ原発危機)を3~4度も見直した。

福島第一原発における電源喪失に関しては、心細い検討しか行われなかったという印象である。確かに、地震に関しては突っ込んだ検討がされたようだが、津波に関しては、たった2行の報告で地震に付随した現象と切り捨てられた。

 

問題点をまとめると、次の3点になる。

1.電源喪失に関しては、短時間(約30分)で収束すると決め込んでいた。しかも、その理屈は通常の停電に関する復旧時間を参照している。

みなさんの周りで普通に起こる停電ですよ!

2.非常用電源装置が故障する確率の求め方に関して、1台であれば1000分の1の故障率ならば、2台であれば二乗して、100万分の1の確率でめったに起こらないとした。

確かに、通常の故障であれば、その計算も納得できるが、一度にすべての電源がやられてしまった今回の場合には、使えんでしょう。1台は地下に、1台は高台に、さらに電源車を配置するくらいしないと、絶対に安全とは言えないでしょう。そうしたところで、いくらかかるのか?

3.シビア・アクシデントに対しては、政府が規制・監視せず、東電に丸投げしていた。

 

東京電力、原子力安全委員会、科学技術庁の過去の担当者が、名前と顔を出して、インタビューに応じたのは好感が持てる。ふつう逃げたくなる。

結局は誰にも責任はないように感じた。当然、安全委員会が最も重要なポジションにいるかと思ったら、肝心なところは東電に丸投げされている。

 

これが日本の、日本人の限界かなとも感じた。

自分も日本人であり、そうした風潮にあぐらをかいてきた。

これからは、どんどん政治に口を出して、こうした問題も誠意をもって対処できる政治家を選ばないといけない。政治家が主導して、責任ある体制を作り上げるしかない。

こうした票に結びつかない問題は、共産党しかほとんど取り上げない。

(5月20日のブログ「想定外3」を参照願います。他の政党では、問題が起きた今しか取り上げない)

こうした面では、私でも共産党はエライと思うのだが、党名を変えて、憲法第九条を現実的なものに変える政党に変身してくれたら、一生応援するのだが。そういう人は意外に多いかも。

我が家の節電の取り組み2011年11月08日 20時05分

東日本大震災後の原発稼動停止の影響もあって、

 

節電の方法

東日本大震災後の原発稼動停止の影響もあって、

日本全国で節電に対する気運が高まってきた。

私は「もったいない」が口癖だったし、以前からエアコンの設定温度を28℃(場合によっては、30℃)にしていたので、もうこれ以上設定温度は上げられない。だから、なるべくエアコンは使わないようにした。

 

我が家の9月分の電力使用量は389KWhで、昨年同月より36%減少した。36%も頑張ったね、ではなく、去年が多過ぎなのである。エアコンを使いまくったのだろう。

以前は、1日中パソコンの電源を入れっぱなしにしていたが、今は使うときだけ「オン」にして、極力iPhoneで済ましている。iPhoneでほとんどの事は出来る。

 

我が家でもう1つ多くの電力を消費するのが食器洗い機である。

毎日使う。何とかならないかと、すすぎまでは手で行い、乾燥だけ食洗機を使うことにしたが、それでもけっこう電力使用量は減ったと思う。

 

寒くなってきて悩ましいのは、暖房便座である。家人は一日中つけっぱなしを要求するが、私は就寝前にオフして、朝一番にオンする。皆が登校・出勤した後、すぐにオフにしてしまう。皆が帰ってくる前にオンにするのだが、このオンはよく忘れる。

男性は通常一日に一度しか座らないので、その時だけ「ひゃっと」しなければいいが、女性はそうもいかないらしい。特にうちのは、トイレが近いので、なおさらだ。じゃー「カバーでも付けろ」と買ってきたのに、汚れるのがイヤだと譲らない。困ったものだ。

皆さんのお宅はどうしていますか?教えてもらえるとうれしい。

耐震化工事2011年09月09日 22時39分

我が家は94年に建てたので、阪神淡路大震災の前年で、あまり耐震化は意識していなかった

 

我が家は94年に建てたので、阪神淡路大震災の前年で、あまり耐震化は意識していなかった。規格で決まっている筋交いなどはしっかりと使用されているが、屋根はわざわざ、軽量なスレートだったものを、重い和瓦に変更してしまった。

その上、区画のすぐ隣をドブが流れていて、その周りは軟弱な地盤である。気になるので、耐震診断をしてもらったら、案の定、点数が低く危険と判断された。

 

建設会社の対策案には、名前は忘れてしまったが、「柱の下部に取り付けて、柱が基礎から浮かないようにする装置」というものがあったが、かなり高額であった。瓦をスレートに換えるのも、かなり高額である。と言うわけで、耐震化工事は見送ったが、2階にある重量物を1階に降ろしたり、粗大ごみとして捨てに行ったりした。

 

南海・東南海・東海の3連動地震が起きても、埼玉ではせいぜい震度5強だろうと読んだ。東日本大震災で5強は経験済みなので、何とかなるかなと思っている。震度6は未知の世界なので自信は無いし、6強だと部分的に危なそうな感じがする。

想定外とは言いたくは無い。

 

予防が大事-原発事故2011年07月28日 22時10分

以前から予防が大事と思っていた。
何か問題が起きて一生懸命対応するよりも、問題が起きないよう一生懸命対応する方が価値が高いと思っていた。

最近の原発事故を見ても、問題が起きてから対処するとなると莫大な資金と人材が必要だ。
風評被害や健康被害を考慮したら、お金などに換算できるものではないし、元通りには戻らない。もう故郷には住めない人もでるかもしれない。
それに対して、原発用地をあと10から15メートルだけでも高く設置しておけば、専門家ではないので正確には不明だが、数十億円から数百億円の出費で済んだだろう。一兆円かかっても今よりはましだ。非常電源だけでも高いところに設置しておけばと悔やまれてならない。

以前勤めていた会社でも、常に不具合を出して残業しながら一生懸命対応している人がいたが、はたから見ていると一生懸命仕事をしているように見えるから不思議だ。
私は自慢じゃないが、そんな不具合を出さないようにしていた。例えば、検査規格のちょっとした変更を行っても、現場でトラブラないように実際に検査規格通りに自分で検査を行ってみて確認をした。毎回時間はかかるが。多くの人は机上のみで検討して現場に送ってしまい、思わぬトラブルに巻き込まれていた。想定外というやつだ。
私は会社を辞めてしまったので、そのことでどう評価されていたかは知らない。たぶんされてはいないだろうが、別に悔しくはない。それだけの会社だということだ。

(おまけ)
今日の松井秀喜-日米通算502号本塁打

神話-安全神話2011年06月25日 16時59分

日本人が作るシステムや機械、さらに日本人そのものに対する安全神話が生まれ出されてきた気がする。しかし、それは説得力が無い迷信であった。それを過去の重大事故からみてみよう。

 

1.日航ジャンボ機墜落事故

 日本で最も信頼された航空会社である日本航空の羽田発大阪伊丹空港行きの123便が、1985年8月12日の夕方、群馬県・御巣鷹山の尾根に墜落した。この事故で520人の方が亡くなり、単独事故としては世界最悪の犠牲者となった。

原因は、当機が以前しりもち事故を起こしたときの修理ミスにより圧力隔壁が損傷したことにより、全油圧系が作動しなくなり、操縦不能に陥ったことによる。

 

2.JR福知山線脱線事故

 2005年4月25日朝、JR福知山線の列車が尼崎駅まであと1.4キロのところで脱線し、107名の方が亡くなった。この犠牲者数はJR発足後では最悪であり、原因は運転士が時間の遅れを気にするばかりにスピードを出しすぎたことと、自動列車停止装置の不備が指摘された。

 

3.東電福島第一原発事故

 2011年3月11日発生の東日本大震災による地震(M9.0)と津波(15m)による事故とはいえ、当初より人災との報道が相次いだ。というのも、非常電源装置の設置場所や設置高さなどを見直しすれば全電源喪失、そしてその後の水素爆発と燃料溶融には至らなかったと思われる。この対策なら原発完成後にもできたはずだ。最も良い対策は、原発自体をもう15メートル高く築いておくことではある。

 実際2008年に全電源喪失と燃料溶融の可能性を指摘した経産省所管の独法「原子力安全基盤機構」もあったし、過去の貞観津波(869年)に同様な津波が襲ったとの記録も残っている。

 

 以上見てくると、このシステムは安全だからとレッテルを貼ってしまい、せっかく修正できる可能性があったにもかかわらず、見逃してしまった。よく見ると、上記3社の元は、国営や半官半民である。

「日出づる国」「Japan as No.1」、そしてバブル景気ともてはやされている内に、神話を作り出してしまったのではないか。驕りと慢心が世界でも例が無いような事故を起こしてしまったのではないか。もう一度、謙虚な気持ちでやりなおそう。