浄水器ビジネスにご用心2012年09月05日 20時13分

皆さんが騙されないように恥を忍んで書きます。
今から10年以上も前に、僕が長期出張で家を空けていた時のことです。

出張から帰って直ぐに、流しに浄水器があることに気が付いたのですが、特に気に留めることもなかった。しかし最近になって30万円もしたことが判明しました。一目、1万円もするかどうかという浄水器。

なぜ分かったのかというと、浄水器の会社がその浄水器の高級機種を勧めてきたからです。その額が4,50万円。

いかにもインチキ臭そうなパンフレットも見たが、せいぜい3万円くらいのものだろうか。私がいない間に家人にいかに水道水が汚れているかを説明していた。
どんなインチキを使ったかは分からないが、水道水が入ったコップに試験液を垂らすと、コップの中の水は、それは恐ろしいほどドロドロに変わり果て、こんな恐ろしい水を飲んでいると騙す手口である。

そんな手口と巧みな営業トークにすっかり騙された家人は、その超高級浄水器を今にも買おうとしているのである。
僕はすぐに騙されていると直感し、購入を思いとどまるよう説得したが、埒があかない。僕もだんだん興奮して最後はほとんど絶叫に近かったが、それでも納得しない。
それで、インターネットで会社名を入れて検索したら、3分もしないで詐欺の会社であることが分かり、ようやく家人も納得した。

インチキな浄水器ビジネスは以前から知っていたし、24時間風呂とか同類の事件はいくらでもあるが、とにかくブッダの言う「無明」の怖さを知った。
人間、正しいことを知らないということはかくも恐ろしい。
正しいことを知らないということより、知ろうとしない態度がなおさら悪い。