昨夜のNHKスペシャル「対立を克服できるか」2012年09月24日 17時24分

昨夜のNHKスペシャル「対立を克服できるか」を見た。

1部で尖閣、2部で竹島の領土問題をライブで討論する画期的な番組であった。
尖閣については、日本人だけの議論であっさりと終わってしまい面白みに欠けたが、
竹島については、韓国側の代表として政府の研究機関、大学総長ら3人が出席した。
3人とも流暢な日本語が話せて通訳無しで良かったが、韓国人に日本語で話させるのは、アウエーでハンデを付けた感じが少しした。

日本側は、田中均元外務審議官、木村幹神戸大学大学院教授、そしてジャーナリストの櫻井よしこ氏である。
彼女は皆さんもご存知だろうが、完全に他の参加者を喰ってしまい、独演会ともいえる雰囲気だった。

彼女は特に従軍慰安婦問題ではかなりの論客で、膨大な調査や河野談話の河野洋平氏ら関係者へのインタビューも行ったりしてきたためもあり、するどい指摘とはっきりとした態度が目立った。
ツイッターの反響も後で読んで、「櫻井は右翼」などといったいつもの批判分子も少しはいたが、賛同がほとんどだった。

ただ、桜井氏の発言で気になるのは、いくら調べても「強制した証拠は無かった」とする点である。
金が目的で自ら慰安婦になった人もいるけど、強制された人もいたんではないかという思いで調べるべきなのではないかと思った。別に韓国人の肩を持つわけでも、桜井氏を非難するわけでもなく、「強制したのではない」という決め付けた態度が、韓国人を頑なにさせている気がする。
言い切れるほど調査をしたのかまでは番組では分からなかったので、もっと書籍などで調べてみようと思った。

あと、韓国では小学校で、「竹島は韓国の領土」であり、島の形などもしっかりと教え込んでいたのが印象的であった。日本政府も「領土問題は存在しない」と判で押したように唱えるだけでなく、きちんと教育をすべきである。