株式市場に対する各週刊誌の見出し ― 2013年06月12日 21時33分
株式市場がおかしい!
ここへ来て、日経平均株価が3000円近く値下がりしている。
急降下である。
それに対して、各雑誌の反応はマチマチだ。
まだ行ける派
エン・スパ 「まだ間に合う!〔株投資〕最終案内、爆裂確実銘柄(何と袋とじ)」
サンデー毎日 「株価乱高下でも「まだ上がる株30」
忠告派
週刊現代 「恐怖のアベノミクス相場 素人は退場すべし」
週刊ポスト 「アベノミクス大反省会」
割といつも冷めているのが、
週刊朝日 「株価乱高下の「全舞台裏」
さてあなたはどれが気になりますか?
エンスパは雑誌の性格上、過激に煽ってますね。
そうするしかないのかな。
株の銘柄を推奨するときに、最も楽で無責任なのは現在暴騰中の銘柄をあげるエコノミストですね。
確かにもうしばらくは続くかもしれませんが、大抵は買った途端に暴落します。
根拠無く上げた銘柄は、木っ端微塵!。
要注意。
こうした銘柄を推奨する女性エコノミストが存在します。
テレビ東京の株番組で、僕でも知っている情報を間違えて、次週に訂正されていました。その後、見かけなくなりましたが…。
基本的な情報を勉強していないエコノミストが推奨する銘柄は買えません。
株価がリーマン・ショック以前に回復 ― 2013年03月10日 15時14分
8日の日経225終値で1万2283円となった。
しかし、その他の指標がどうなっているのか、9日の讀賣新聞によると、
円相場:107円→95円(まだ円高)
経常収支:1.5兆円の黒字→3000億円以上の赤字(‘13年1月)
完全失業率:4.0→4.2%(‘13年1月)
GDP:約500兆円→約470兆円(‘12年10~12月期)
これらを見ると、経常収支は赤字が続いているし、失業率も悪化している。
まだまだという感じである。
特に経常収支が黒字だったからこそ国債も売られずにやれてきた。
株価は半年先行するから、いち早く回復してきたが、本当の勝負はこれからである。株は「行け行けどんどん」の今が一番危ない。
日経225採用銘柄への道 ― 2013年02月26日 10時18分
日経225に採用されるには、時価総額など会社の規模が大きくないといけないが、それだけではない。
ある程度、属するセクターに偏りがないことと指数に継続性が必要なので、一度採用されると外されにくい。
例えば、私の大好きなニトリ(9843)。
25期連続増収増益で、ROEが20近い超優良企業だが日経225には採用されていない。
ニトリよりも売上高、時価総額が小さい企業で日経225に採用されている企業はけっこう多い。例えば、GSユアサ、オークマ、ミネベアなどたくさん存在する。機械は超大企業が少ないので、そこそこでも採用される。
スクリーニングを行ってみると、そんななかでROE(自己資本利益率)10%以上、自己資本比率50%というそんなに高くないハードルをクリアできるのは、トレンドマイクロとコナミの2社しかない。
同条件で日経300指数に採用されている企業ならば、ニトリを始めABCマート、良品計画など数社が該当する。
いかに日経225には儲からない企業が多く含まれているかがわかる。
日経225に採用されるのに、もう1つ市場で毎日どれだけの株数が売買されるか(流動性)も大事で、その意味からすると、ニトリは1日につき二、三十万株程度で少ないのも問題である。もちろん日経225に採用されている企業でも売買高がニトリより少ない企業も存在する。
さて、日経225にこれから採用される小売部門のライバルをあげてみると、まずはヤマダ電機、次にしまむら、サンドラッグなどである。
特にヤマダ電機は売上高が2兆円に迫り、株の売買も盛んで流動性もあり、なぜ採用されないか不思議である。過去には何度か候補に挙げられている。
ただ、小売部門で現に採用されている企業は、
ファストリ、三越伊勢丹、丸井G、高島屋、Jフロント、セブン&アイ、イオン、ユニーGHDの有名企業ばかりであり、入れ替えは厳しそうである。
そうならばセクターの見直しをするべきである。あまり重要でなくなったセクターの銘柄を減らし、時代にあったセクターの銘柄を増やさないと指数の価値が落ちていく。時代に対応していかないとレスリングがオリンピック競技から外されてしまったように時代に取り残されていく。
15年前の金価格 ― 2013年02月17日 09時50分
15年前の新聞である。
「国際価格急落 輝き鈍る金」という題字が踊る。
今から思うと信じられないだろうが、その当時の金価格は非常に安く、1グラム1000円くらいで買えた。
それが一昨日の「買い値」は何と5048円。
5倍にもなった。
僕はそんな切抜きを残したくらいなので、金に興味があった。
美しい金の延べ棒がほしいと思っていたし、1キロだったら購入資金もあったのだが、結局購入はせず株式投資に向かった。
当時は、オーストラリアとアルゼンチンの中央銀行が大量の金を売却し、米国債を購入したと報道されていたが、新興国での需要が増えるから金価格は必ず上昇するだろうと僕は予想していた。
実際その通りになったのだが、金を1キロ購入しておけば、高級車が1台買えるくらいの利益になった。
少し残念ではあるが、予想が当たったのは嬉しかった。一文にもならないが。
でもいつも思うのがどんなことも「無常」なのである。
金がずっと高いわけでもなく、いつかは下がるし、円も上がったり下がったり。
アップルの株価もずいぶんと下がってきた。
「おごれる人も久しからず」
逆にいうとチャンスもある訳である。
ユニクロ(ファーストリテイリング)の株価はなぜ高い ― 2013年01月31日 10時38分
今日は株価収益率(PER)についての考察。
株価(Price)が1株収益(Earnings)に対して、何倍(Ratio)かという指標で、最も重要な指標の1つです。
将来期待できる銘柄は高くなりがちですが、儲からなくなって高い企業もあります。
もう1つ、昔から使われてきたPBR(B:Book-value純資産)という指標もありますが、最近はあまり注目されません。本来ありえない?1以下の銘柄が続出したからでしょうか。
日本株の場合、おおよそPER15倍が平均とされていて、なぜかアメリカなどの12倍より高くなっています。
日本の場合、平均で収益15年分も先行投資していることになります。
よく考えると、投資家も太っ腹?ですよね。
ただ、アメリカのそれはNYダウの場合で、たった30社の超巨大企業ばかりなので、PERが高くなりやすい新興企業というより、株価が低めで安定する重厚長大企業というイメージだからです。
重厚長大企業トヨタのPERも通常は12倍くらいで、円安の現在は19倍と少し買われています。
昨日の日経225銘柄の平均PERは、18.7倍(参考:アセットアライブ株式情報:http://www.asset-alive.com/nikkei/fundamental.php )なので、少し買われ過ぎと思われます。
アベノミクス景気に踊らされているのが現状で、今後は実力の世界へ移行して行くでしょう。
PERが高い、安いといってもいろんなパターンがあるので、分類してみます。
(かっこ内が今日10時ごろのPER)
[将来が期待されているか人気]
ファーストリテイリング(29.02)
楽天(23.11)
[円安で一時的?に期待]
トヨタ(19.20)
キヤノン(17.83)
[割安]
ニトリ(10.39)
[もうからなくてPERが上がってしまった]
ソニー(69.14)不思議といつもPERが高い。でももうからない。
任天堂(90.78)落日
[赤字]-かつての栄華を考えるとトホホッ!
パナソニック(0.00)
シャープ(0.00)
東京電力(0.00)
連続「増収増益」ランキング ― 2012年11月24日 15時54分
今日は、連続「増収増益」ランキングである。
連続増収だけなら多くあるが、連続増収増益だと非常に少なくなる。
増益って、営業利益、経常利益、当期利益のどれっていう問題はちょっと横へ置いておきます。
こうしたランキングの一覧表が無いかと調べてみたが、意外と無いので作ってみた。
|
コード |
期 |
PER |
|
TKC |
9746 |
30 |
10.16 |
H20年で途切れた |
久光製薬 |
4530 |
29 |
21.76 |
(参考)H22年まで最高益更新 |
ニトリ |
9843 |
25 |
8.68 |
お値段以上、ニトリ |
花王 |
4452 |
24 |
19.24 |
(参考)経常増益のみH17年まで |
ドン・キ |
7532 |
23 |
12.08 |
都会の深夜族 |
ヤオコー |
8279 |
17 |
9.22 |
H21年で途切れた。埼玉県中心 |
(注記)PERは11月22日終値ベース。
ヤオコーは、個別ではまだ増収増益が続いていると決算書には書かれている。
東証一部上場で、今も長らく連続増収増益が続いているのは、ニトリの25期とドン・キホーテの23期のみで、TKC(30期)、ヤオコー(17期)も途切れてしまった。過去には日本写真印刷なども28期という記録があった。
これ以外にもあるかもしれないが、一覧になったものが見つからないので、一つ一つウエブサイトに当たって検証するしかなく、見落としがあったらコメントしてください。
任天堂のジェットコースター ― 2012年10月11日 21時00分
8月3日のアメーバ・ブログ(すみません)で、任天堂(7974)が気になると書いたときの株価が8,310円(終値、この後もすべて大証)。
その後、あれよあれよと上昇して、2ヵ月後の10月5日で11,120円(直近最高値)。
最低の株数100株でも、約28万円の儲け。これはおいしい。
ただ、その後、二日間で1,010円も下げて、昨日の終値が10,100円。
約10万円の損。これは怖いですね。
果たして、どこまで下がるのかが、本日のテーマである。
そんなもの分からない、と言ってしまったら、身も蓋もない。
これだけジェット・コースターのように上げ下げが激しいと、いつものボリンジャー・バンドでも、一目均衡表でもよく分からない。
日足でも週足でも月足でもよく分からない。
一目均衡表の日足だと、先行スパンのはるか上にあるし、週足だと先行スパンに達せずに戻り始めてしまった。
とにかく、どこまで下がるのという恐怖感で、しこりが残っただろうし、まだ下げてもおかしくはない。
とりあえずの目安は1万円割れ。ここで持ち直してくれるかもしれない。
もうすでに昨日、200日移動平均線を下回ってきた。
直感ではそろそろ止まる感じがするけど、これだけの上げ下げはそんなに経験がないので、正直分からない。
今日は、午前中に10,430円(高値)と思った以上に上げていたが、午後かなり落ちて10,200円(終値)、明日以降1万円割れもあるかもしれない。
株式投資術 実践編 ― 2012年10月01日 11時40分
今回も、推奨する銘柄だけの変化を記す。
シスメックスは先週、税金の申告漏れが讀賣新聞に出ていたが、どこ吹く風である。
これでいいのだろうかと思うけど…。
そのシスメックス、ABC、ドンキは絶好調である。いずれも10%以上値上がりしている。
大塚商会は一時下げていたが復活してきた。年初来高値を目指す動き。
しまむらは下がっているけど悪いニュースは無い。
あえて探せば、出店数が計画からかなり下がってきているのが気になる。しかし、株価の下がり方は通常の範囲内である。
ニトリは一昨日取り上げたので、そちらを見てもらうとして、好調な企業でも、株価がこれほど下げることもあるのかと気を引き締めないといけない。
スクリーニングを実施した直後の7月19日から9月28日終値の変化を表します。
銘柄 7/19終値(円) 9/28終値(円) 変化
2670 エービーシー・マート 3135 3450 +315円(+10%)
4768 大塚商会 6940 7000 +60円(+0.9%)
6869 シスメックス 3305 3755 +450円(+13.6%)
7532 ドン・キホーテ 2674 3005 +331円(+12.4%)
8227 しまむら 9400 9090 -310円(-3.3%)
9843 ニトリHLDG 7650 7250 -400+円(-5.2%)
ニトリが2日間で910円(-11%)も下げた理由 ― 2012年09月29日 20時48分
今日はいつもの実践株式投資術ではなく、
ニトリ(9843)が2日間で910円(-11%)も下げた理由である。
ユニクロ、ABCマートらとともに内需系の勝ち組なのにどうしたのか。
ニトリは25期連続の増収増益である。
26日に発表になった中間連結決算によると、純利益21.2%増の好決算であったが、よく言われる出尽くしで下がった。出尽くしにしても、下がりすぎだと思うが、次のような条件が重なったと思う。
1.出尽くし-好決算を予想して、26日に最高値(8、280円)を出した
2.通期業績予想を据え置いた-これが意外と効く
3.毎月25日あたりに月次売上高を発表するのだが、かなり悪かった-元々既存店売上げは低下傾向で、新規出店で何とか売上げ増を実現してきたのだが、新規出店が滞ると、即売上げ減に結びつく。そのあたりがじわじわと現れてきたのかなという感じ。
4.GSがレーティングを「買い」から「中立」に引き下げた
一番の問題は、出店の余地がなくなったかどうかだと思う。Webサイトで国内の出店状況をチェックしたが、まだいけるのではないか。
人口の割合からすれば、首都圏がまだ少ないし、大型家具のない小型店舗の方がいい場合もある。
首都圏は競争も激しいが、ニトリを超える店は無い。あるとすればIKEAだが、周りに無いし行ったこともない。
任天堂新型ゲーム機WiiUの価格発表 ― 2012年09月13日 17時03分
僕はゲームに関心があるのではなく、任天堂の株に興味があって、興味深々なのである。株価は、最高値の7分の1以下まで下がっている。
今日、WiiU価格発表のニュースで、前日比210円高の9,230円で、今日の取引は終えた。
16時開始時で合計約1万5千人の視聴者が、終了時5万人くらいになった。
知りたかったのは価格である。3万円を切らないと、話にもならない。
20分ほどの社長プレゼンが終わろうとするときに価格が発表され、安いセット(ベーシック・セット、容量8G)で26,250円(税込)、高い方のセット(プレミアム・セット、容量32G)で31,500円(同)と発表された。
発売は12月8日(土)。冬のボーナス支給の頃ですね。
WiiUは、本体とゲーム・パッドの2筐体に分かれているので、どうしても高くなってしまうが、26,250円は微妙な価格である。
ただ、同時に流れていた皆さんの意見では、安いと言う判断がほとんどだった。
さて、問題は売れるかどうか。ある程度は売れると思うのだが、赤字覚悟なのかは分からない。過去の失敗を反省して、最初から安い価格で出してきたはずである。
売れても赤字では意味がない。
明日以降、任天堂の株価がどうなるかだが、期待もあってここのところ上げてきたので、一旦は下げ基調になると思われるが、その後どうなるか。
楽しみである。
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