「ザ・データマン」が面白い2013年08月29日 12時14分

NHK BS-1の「ザ・データマン」(土曜午前0時)が面白い。

スポーツをデータで切りまくるのが趣旨だが、たまたま見た2回分のテーマが野球だったので、最初は野球の番組かと勘違いした。

最初に見たのが第4回の「UZR」で全く何のことか分からないが、簡単に言うと、守備の能力を守備範囲で評価する手法。

従来、守備の評価は失策数、守備率や捕殺で行ってきたが、UZRではグランドを176の細かいエリアに分けて、守備範囲の広さを評価する。

UZRで評価が高いのは、エラーが多い広島の堂林三塁手だったりして、引退宣言をした名手・宮本(ヤクルト)よりかなり守備範囲が広い。
宮本はゴールデングラブ賞の常連だが、年齢から守備範囲が狭くなってきた。
ちなみに三塁手で一番評価が高いのは、巨人の村田である。

こうした評価を専門に行っている会社が存在し、球団にデータを売って商売にしている。現実の公式戦をつぶさに観察し、1球1球、どんなボールを投げ、どこへ打ち返したか、データ化していく。
データ野球と言うと、野村元監督を思い出すが、それを企業がさらに詳細に行っている訳だ。

あと、データ野球と言えば、意外にメジャーの歴史も長い。
打者では従来、打率や本塁打で評価していたのを、出塁率などで評価し、少しでも安い年俸で良い選手を獲得するのに使われたりもした。
ビリー・ビーンGMに率いられた貧乏球団アスレチックスの躍進を描いた映画『マネーボール』は、そんな状況がよくわかる。

アメリカでは選手全員の詳細なデータが満載のペーパーバック『Baseball Prospectus』が安く売られていて、以前洋書店で購入して、ゴジラ松井のデータを見たりしていた。来期の予想データ(本塁打数など)も出ていて、結構当たっていたのが興味深い。
こうしてデータで野球もみるのも面白い。