電池2011年06月09日 22時31分

 電池と言えば、最近脚光をずいぶん浴びている。
 燃料電池自動車と電気自動車、どちらも電池が必須なのだが、果たしてどちらが本筋なのだろうか?
 燃料電池自動車は、水素と酸素を化学反応させて電気を取り出し、その電気でモーターを回転させるのだが、水しか排出しないのでクリーンそのものである。対して、電気自動車も何も排出しないのでクリーンではあるが、電気を作るのに二酸化炭素を排出したり、今や大問題の原子力を使ったりする。

 燃料電池自動車は、市販が数年先になるのだろうか。今発売するとしても、1000万円以上とかバカ高くなってしまう。トヨタは2015年に約500万円で市販予定と発表している。航続距離は350気圧の水素満タンで620キロ(Hondaの場合)で、ガソリン車以上である。
 一方、電気自動車の方は、既に一般に市販され始めてはいるが、まだ高価で補助が無いと400万円(三菱アイミーブ)くらいはする。しかし、最も問題なのが航続距離で、160キロでは遠くには行けない。やはり、少なくとも300キロ以上走れて、充電ステーションの普及も必須である。価格も補助金無で200万円台にならないと購入する気になれない。

 こうしてみてみると、燃料電池自動車と電気自動車どちらも一長一短があるが、現在は電気自動車が先行している。数年前の燃料電池自動車フィーバーは冷めてきている。調査中に金属空気電池自動車というものが開発され始めていることが分かり、燃料電池自動車の命運はいかにという感じがしてきた。
当分は電気自動車の普及が早そうである。ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車はそれまでのつなぎか、それともドッコイ以外に長生きするかもしれない。万一のときにガソリンでも動くのは安心である。2台買える家は、近場は電気、遠出はハイブリッドという住み分けもある。