竹島に関する櫻井女史の言い分2012年09月28日 19時46分

領土問題は、こじれにこじれているが、以前何冊かの領土問題に関する書籍を読んだことがあるが、最近になって別の書籍も読んでみた。
あの櫻井氏を始め、韓国人・中国人も含め8人による討論の記録『日中韓 歴史大論争』である。

今日はそのうちで、竹島についての議論なのだが、いきなり島の名前の論争から始まる。
竹島(韓国名:独島)は、過去においては両国とも別の名前で呼んでいた時期があって、他の島を竹島と呼んだこともあり、それが元でいろんな誤解やらが生じている。

韓国では記念碑もあり英雄である「安龍福」が嘘をついたことから、「日本では、竹島は韓国領と認めている」という誤った考えが韓国で広まってしまった。もちろん、嘘をついたと主張しているのは、日本側である。

こうしたことを精査してみると、情報の正確さは日本に若干、分があるようにも思えるが、全体的には五十歩百歩で、どちらも自分たちが正しいとしか言わないのだろう。この類の話をいくらしても解決はしない。
櫻井氏はするどく突っ込んではいるが、あくまでも一部は推論でしかないと思う。絶対的な証拠は両国ともない感じがする。

となると、結局は日本が韓国を併合する直前に、竹島を島根県に編入した事実だけに絞られてくるが、韓国では「竹島編入が植民地支配の始まり」、日本では「いや、違う」と、これも永遠に折り合えない。
日本が大戦に負けて領土を放棄することになるが、その中には「竹島」は入らなかった。

やはり、これらの事実から一時期、竹島が日本の領土だったことは間違いないと思われる。
しかしながら、「だった」のである。その後、半世紀以上も韓国が実効支配している。
その結論は、まだ出ないし、出せそうにない。