プライマリー・バランスとインフレ・ターゲット 参議院予算委員会2012年02月07日 10時43分

昨日から参議院・予算委員会を一部見ているが、プライマリー・バランスという言葉がよく出てくるので解説したいと思う

 

昨日から参議院・予算委員会を一部見ているが、プライマリー・バランスという言葉がよく出てくるので解説したいと思う。「プライマリ・バランスの均衡」は誤解されやすいのだが、国債費は含まれていないので、均衡が取れたとしても、国債残高はまったく減らないし、逆に金利分は残高が増えるのである。だから、意味が無いわけではないが、均衡は一里塚なのであって、さらに収支を良くしていかないといけない。

 

あと、デフレ脱却のために「インフレ・ターゲット」を設定しろと日銀総裁をいじめまくっているが、国債残高が1000兆円にも迫ろうと言うときに金利が上昇する危険に踏み込めるわけが無い。日本がデフレなのには多くの理由があるが、副作用無しに脱却できるとは思えない。バーナンキはどうして簡単にできると思っているのだろうか。人口が増えているアメリカとは訳が違う。先のことを考えずに借金しまくるアメリカ人とは違う。借金を証券化して世界じゅうにばら撒いたアメリカの投資銀行はすべてなくなった。日本には日本のやり方があるはず。

 

それにしても、国会での議論はひどい。あまりにも、議論が戦術的で、重箱の隅を突っつくやり方、みんなの党、自民党他だって10%の消費税で足りるとは思ってないのだろうから、もっと前向きな議論に時間を使ってほしい。そして、ひどい野次。人の話は黙って聞くべきである。