アルバイトという働き方2012年03月23日 21時33分

製本という事業をするにあたって、製本工場で体験をしようと思い、短期で働いてみたのですが、そこで感じたことをまとめてみました。

まずは、基本的なことから、どうして工場ではアルバイトを雇うのか?
工場では繁忙期と閑散期がどうしても生じるので、繁忙期のために正社員を増やしてしまうと閑散期は人手が余ってしまう、というのが正解なのでしょう。
だから雇用の調整がきくアルバイトを雇う。

でもアルバイトは短期が多いので、仕事に慣れたころには辞めてしまう。働き始めて数週間は、ミスも多いし仕事が遅い。アルバイトの面倒をみる正社員やパートの効率も落ちてしまう。しかし、一番の問題は、品質が落ちることである。いくら回りがチェックしていても不具合品が出荷される恐れがある。これは致命的である。

ただ、おばさんパートたちは5時や6時でさっさと帰ってしまう。忙しいことが分かっていてもそうである。なので、残った正社員、一部のパートとアルバイトで遅くまで残業することになる。そうした場合には、アルバイトがいれば肉体労働に当たらせて、正社員の疲労を少しでも低減できるメリットはある。

熟練パートおばさんは、役にもたたないアルバイトは要らないとまでも思っている人が多いのではないか。ちょっとやそっとでは、自分らの仕事の熟練度には追いつかないという自負がある。彼女らのスピードは恐ろしく早いし、正確である。こんなパートおばさんが日本の物づくりを支えているのだろう。が、残業せずに帰ってしまう。したとしても1、2時間、しかたなく残業する。

こんな状況の中で、どうしたら世の中が良くなるのだろうか。
やはり、もっと正社員を増やすべきである。閑散期には、研修などを開いて技術の更なる研鑽にはげみ、新規事業への展開も考える。
それでも時間が余るようなら、閑散期を極力短くするよう仕事を増やす努力をするしかない。

こうして正社員を増やして、生活の安定と品質の向上をめざす。
これしか無いのではないか。
もう1つ、気になることを挙げると、工場には外人が多い。
工場では、おばさんパートが行う単純作業か男性が行う重労働がほとんどである。
残業も多い。
若い日本人正社員が残らない環境がある。
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