特許 ― 2011年07月27日 22時37分
特許関係の仕事をしていたにもかかわらず、こんなことを書くのもどうかなと思いながら、どうしても書きたいのでご勘弁を。
特許の中身はほとんどがクズなのである。ほんとに光るような特許はごく一部である。
自分でも特許を出して、いくつかは特許として現実に登録され今でも生きているが、それらも皆クズである。自分で出しておきながら。
ノルマがあったので、出したら特許になってしまったのである。
例えば、自動車の特許を考えてみよう。
もちろん、自動車そのものは特許としても価値が高いが、それ以前に馬車やリヤカーなどの原型があって、エンジンができたら馬車に乗せてみようと思うだろう。というか、エンジンを開発して自動車に使うという順番か。空想することは容易でも、実際に自動車を開発するのは容易ではないことはわかっているつもりである。
自動車を分解してみて重要なものの第1は、エンジンである。ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、それと吸入の機構や噴射装置などの重要な部品や効果的な部品には特許を与えてもよい。それでも自動車関連で数十から百程度で抑えたい。
ハイブリッドなんて、エンジンとモーターを組み合わせただけである。しかし、実用化するのは大変ではある。
そんなに特許の登録を抑え込むと、弁理士などの特許関係者の働き口がなくなってしまうがしかたがない。菅総理みたく政治家にでもなりますか。こうして極端な持論を展開してみたが、反面ムダも重要である。その中に磨けば光るものがあるかもしれないし、何と言っても雇用対策になる。
何だかはっきりしない結論になってしまったが、一度でも特許の仕事に携わった人なら、「こんなの特許になるの?」とか、「ばかばかしい」と思ったことがあるだろう。
日本は特許の申請数なら、世界一だったのである。今は中国にも抜かれ3位くらい。その分、国際出願が増えている。
それにしても、年間何十万件という特許が日本で登録されている。
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