国のムダ5296億円と会計検査院2012年11月05日 14時12分

讀賣新聞(3日朝刊)によると、
2011年度の国のムダが5296億円にのぼり、過去2番目の多さとなった。

相変わらず国のムダが多いことを示しているけれども、氷山の一角だろう。
データはないが、この10倍近くあるのではないか。

例をあげると、防衛省のシステムで一般競争入札が行われた29件の内、28件がNEC1社のみの応札で、機器の標準価格の10倍もの高値で落札していた。「ぼったくり」の世界である。パナソニックなどが巨額赤字に泣いているときに、公共向けの多いNECが黒字になった訳である。

これ以外にも、スポーツ振興くじのシステム開発を日本ユニシスに発注したが、相手の言い値そのままで契約したなど、この手のシステム開発にはかなりのムダがあると思われる。
まず、めちゃくちゃ高い、高くても見抜けない、見抜かない、せっかく納入されても十分に使われていない、など目白押しだ。

会計検査院は内閣から独立した存在であり、その検査は昔に比べると厳しくはなったのだろうが、所詮公務員仲間である。
特別な権限が与えられた民間機関として、ムダを省いたらその何割かをボーナスとして貰えるといったインセンティブでも与えない限り、限界があると思う。