安倍総裁、国債を無尽蔵に日銀に買い取らせる2012年11月20日 10時50分

自民党の安倍総裁が、建設国債を無尽蔵に日銀に直接買い取らせると発言しているようだが、非常に危険な兆候だ。
それに呼応して円安になり株価が上昇し始めているが、いつまで続くやら。

「打ち出の小槌」などというものが現実にあるはずがない。
日銀がお札をどんどん刷って国債(借金)を購入し、お金をばらまく。

有史以来、そんな便利なものが存在したなどといったことは聞いたことが無い。
知らないうちに泥沼に入り込んで、最後には爆発してしまう。
強力な副作用で、日本が吹き飛ぶ。
インフレと金利高でローンが返せなくなる。
ハイパーインフレになると、ローンなんて吹き飛んでしまうと言う人がいるが、その前に絶命してしまう。

たかだか20数年前、金利が5%を超えていた。1000兆円の借金で金利が5%になると、毎年50兆円の利息を支払うことになり、借金の返済だけで税収の全てが無くなる。もちろん、新規に借りる場合だけに金利5%が適用され、全ての借金がすぐに金利5%になる訳ではない。

ただ、1000兆円の借金がじわりじわりと蝕むか、吹き飛ぶか、究極の二択かもしれない。
せっかく消費増税の道筋をつけ、1000兆円の借金返済に舵を切ったところなのに。

僕の目論見では、借金を半分に減らすまでに100年はかかる。
500兆円減らすために。100年経っても、まだ500兆円残っている。
あらゆる準備をしておき、日本国全体を一度(二度目?)吹き飛ばすのも手かもしれません。

この目論見のスタートだって、歳出を税収よりも抑えないと始まらない。
あのプライマリー・バランスと言う奴。
でもこのプライマリー・バランス、国債などの借金は勘定に入っていない。

けれども現在、歳出が税収を40兆円も上回っている。まだまだ借金が増え続けている。
利子負担だけでも年間約10兆円にもなっている。

消費税が10%になって税収が12兆円ほど増えても、まだ歳出が税収を30兆円も上回る。恐ろしい話。
消費税はさらに12%以上、上げないと足らない。
すなわち22%以上必要である。
これに加え、高齢化で医療、年金、介護費用すべてが増大してゆく。

だから消費税25%、社会保障サービスの抑制、ムダの削減の3点セットがどうしても必要なのである。