駅ホームへの進入速度を落とす対策2012年12月03日 09時49分

最近、駅のプラットホームからの転落防止対策として、ホームドアの設置が進んでいる。
その理由として転落防止と自殺への対策でもあると思われる。
列車のさまざまなドア数に対応可能な、開閉位置が自動で変化するホームドアの開発も進んでいるようだ。
これはこれでいいと思うのだが、以前列車の進入速度を落とす提案をした。
それをもっと具体的に検討してみる。

例えば、ホームへの列車の進入速度を、いつでも停車可能な時速10キロに落とすとどうなるのか?
ホームの長さを300メートルとすると、時速10キロで約2分かかる。
通常に停止するにも30秒はかかるので、1分半は余分にかかる計算だ。
10駅停車すると、約15分、余分に必要である。

時速20キロだと、約5分余分にかかる。
しかし20キロでも転落対策として、かなり効果があると思われる。

そんなにかかると遅すぎると思うでしょうが、朝のラッシュ時を考えてみてください。
例えば、東武東上線の場合、終点の池袋駅に進入する列車が集中して、池袋駅のかなり手前からノロノロ運転で、昼間時より10分以上、余分にかかる。

それを考慮すれば、池袋駅手前で時間を消費するか、途中駅で消費するかの違いになる。
最も利用者が多い朝の上り方面では、それほど差がないと思われる。
もちろん、昼間時のみに利用する人や下りに乗車する場合には我慢してもらうしかないが、相対的に利用者は少ない。

でも抗議の嵐だろうなー。多くの人は理由が理に適っていて、ちゃんと説明してもらえれば納得してくれるのだが、一部の人はそうはいかない。転落対策という理由は、理解してもらえると思うのだが。ホームドアは全部の駅には導入できないだろうから、この方法でも意義があると思う。