中央道・笹子トンネル事故が示すこと2012年12月04日 16時56分

中央道・笹子トンネルで残念な事故が起きてしまった。
東日本大震災でも吊り天井があちこちで落ち、素人目にも吊り天井は危ないと思った。
確か仙台空港やプールでも見たような記憶がある。

だから専門家には、ひょっとしたら落ちることもあるのではないかという目で設計・検査をしてほしかった。実際、同じ構造の関門トンネルでは過去に2度、天井の張替えを実施しているとTBSの「ひるおび」で紹介していた。

笹子トンネル(中日本高速)では手間がかかるから打音検査を実施してなかったようだが、こうした不作為に対しては、関係者の刑事責任を追及していかないと、被害者も浮かばれないし、同様の事件が起きる。

毎日新聞によると、東日本高速、西日本高速、首都高速道路はいずれもボルト接合部や周辺の打音検査を実施していると言う。阪神高速は必要に応じて行っているようだ。
手間がかかるのなら、検査・修繕の予算付けを見直さないといけない。
不要な道路を作るよりも、検査・修繕にお金を回してほしい。

それと、こうした事故が起こったら、自分が関わっている業務で同様の事故が起こる可能性は無いかという目で必ず見直しをしてほしい。
昔からエンジニアにとって、「横展開」という考え方は非常に大切だと思っていた。