日経225採用銘柄への道2013年02月26日 10時18分

日経225採用銘柄への道。このブログはかなり偏見に満ちた検討です。

日経225に採用されるには、時価総額など会社の規模が大きくないといけないが、それだけではない。
ある程度、属するセクターに偏りがないことと指数に継続性が必要なので、一度採用されると外されにくい。

例えば、私の大好きなニトリ(9843)。
25期連続増収増益で、ROEが20近い超優良企業だが日経225には採用されていない。

ニトリよりも売上高、時価総額が小さい企業で日経225に採用されている企業はけっこう多い。例えば、GSユアサ、オークマ、ミネベアなどたくさん存在する。機械は超大企業が少ないので、そこそこでも採用される。

スクリーニングを行ってみると、そんななかでROE(自己資本利益率)10%以上、自己資本比率50%というそんなに高くないハードルをクリアできるのは、トレンドマイクロとコナミの2社しかない。
同条件で日経300指数に採用されている企業ならば、ニトリを始めABCマート、良品計画など数社が該当する。
いかに日経225には儲からない企業が多く含まれているかがわかる。

日経225に採用されるのに、もう1つ市場で毎日どれだけの株数が売買されるか(流動性)も大事で、その意味からすると、ニトリは1日につき二、三十万株程度で少ないのも問題である。もちろん日経225に採用されている企業でも売買高がニトリより少ない企業も存在する。

さて、日経225にこれから採用される小売部門のライバルをあげてみると、まずはヤマダ電機、次にしまむら、サンドラッグなどである。
特にヤマダ電機は売上高が2兆円に迫り、株の売買も盛んで流動性もあり、なぜ採用されないか不思議である。過去には何度か候補に挙げられている。

ただ、小売部門で現に採用されている企業は、
ファストリ、三越伊勢丹、丸井G、高島屋、Jフロント、セブン&アイ、イオン、ユニーGHDの有名企業ばかりであり、入れ替えは厳しそうである。

そうならばセクターの見直しをするべきである。あまり重要でなくなったセクターの銘柄を減らし、時代にあったセクターの銘柄を増やさないと指数の価値が落ちていく。時代に対応していかないとレスリングがオリンピック競技から外されてしまったように時代に取り残されていく。