トヨタの巨額賠償(940億円) ― 2012年12月30日 17時44分
2~3年ほど前に、アクセルペダルの不具合で1000万台以上のリコールや自主改修が実施された。
2008年にGMを押さえ、販売台数が世界一になったトヨタだったが、すぐさまアメリカの嫌がらせが始まった。
実際、アクセルが戻らないのはマットの使い方の問題であるとの結論が出たが、急加速が電子制御プログラムのバグかのような疑いにまで発展してしまった。
もしバグか何か、コントローラの問題であれば大問題だろうが、問題が無いことを証明するのは、自分もエンジニアだったので分かるが、かなりむずかしい。
しかしながらそうした嫌がらせにも耐え、すべて潔白であると証明されたにもかかわらず、多額の賠償(940億円)に応じて和解する決断をした。
この賠償は、急加速やアクセルの問題ではなく、中古車の価値が下がったことへの賠償なのである。恐るべき訴訟社会のアメリカ。
ただ、こうした対応はトヨタ1社の問題ではなく、日本人は潔白なのに賠償に応じるといった誤ったシグナルを送ることにならないか。
とにかくこの場を凌げばいいという「事なかれ主義」に見え、将来も見据えた結論には思えない。分かりにくい日本人の態度である。
大震災で落ち込んだ販売台数も2012年には復活し、再び世界一に返り咲く模様である。
恐るべきトヨタ。
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