「社会保障と税の一体改革特別委員会」2012年05月22日 20時52分

咋日、衆議院で「社会保障と税の一体改革特別委員会」の質疑が行われたので、お約束の国会中継ダイジェストをまとめる。

今回は野党の質問者が登場するので緊迫した討議になると思ったが、最初は重鎮が多かったので、落ち着いた口調と、どちらかというと若い野田総理へエールを送る雰囲気であった。しかし、逆にそれが重い意見だと感じさせる効果を演出し、人を納得させる話術を感じた。

1.石原伸晃(自)
麻生元総理がリーマンショックの際、IMFに対して1000億ドル拠出することを批判して、「バラク・オバマ」をもじって「バラマキ・オバカ」と野田総理が書いたことを持ち出し、野田政権がIMFへ600億ドル拠出する表明を行ったことに対して、直接必要な国へ個別に援助した方がいいと批判した。
歳入庁として国税庁に社保庁が加わることについて、他人の記録を盗み見るような社保庁の職員が加わるのは良くないと断じた。

2.伊吹文明(自)
野田総理を持ち上げながらも、前回衆議院選挙の際、総理が毎日新聞のアンケートに「消費税反対」と書いたことなどをするどく指摘。
しかしながら、「国会を早く解散せよ」とは言わないし、野田政権がマニフェスト違反を反省して、最低保障年金の中止など自民党の言い分を受け入れたら、消費税増税法案に賛成すると受け取れる助け舟を出した。

3.加藤勝信(自)
非常に弁舌滑らかで分かりやすかった。社会保障に対する給付と負担の2012年と2025年の変化の一覧は分かりやすかった。2025年には、給付の合計が年間で148兆円と40兆円も増える。

4.鴨下一郎(自)
政権交代の意義を質問したが、デメリットとして防衛・年金の継続性が失われたことを強調した。普天間基地移設に対する鳩山元総理への批判もあると思ったが、特に年金制度の継続性には語気を荒げた。

ランキングに参加しているので、クリックをお願いします。
にほんブログ村
にほんブログ村 政治ブログへ