オール5とは?2012年07月23日 10時08分

今日はいつもとちょっと違う話で、教育に関する話題。

子供のこともあって、入試制度について調べていたら、県内でも難関公立高校に合格するには、内申が「オール5」じゃないといけないらしい。

「えー」と思ってしまった。
私が中学生だったころは、今から何十年も前だけど「オール5」なんて、学年に1人いればいいとこというイメージ。調査したわけではないですが。

確かに2000年ころから、それまで「1」から「5」まで割合が決まっていたのを変更し、頑張っている人には「4」や「5」を多くつけられるようになったのは事実だ。

そうなるとどうなるかと言えば、県内での統一テストで偏差値が高い生徒で内申が低めの生徒に対して、公立難関校に合格する為に頑張るよう指導することになる。指導の仕方は、学校や先生によって違うだろうが、具体的に指導する先生もいるだろう。

そうして頑張った生徒には、本来、試験だけなら「4」の生徒に「5」をあげることになり、必然、難関高校の生徒は皆、ほぼ「オール5」の生徒ばかりになる。もちろん、テストで抜群の成績を取れば、「オール5」でなくてもいいはず。

しかし、こうした現象には違和感がある。
お行儀の良い「オール5」ばかりの生徒が合格し、そうしたことには興味が無く、地道に勉強している生徒がはじき出される。その中には私立に行く子もいるだろう。

内申を重視すると言うことは、オリンピックで言えば、練習を一生懸命がんばった人や候補を決める国内大会でいい成績を取った人にメダルをあげるようなもの。
もちろん、オリンピックと勉強を同じ土俵で扱うのもおかしいかもしれないが、本来ならテストで一発勝負の方が、先生の主観が入る余地が無くていいと思う。
テスト当日、たまたま調子が出ないのも、それが実力。

「内申で拾ってあげる」くらいでいいのでは。