領土の定義を国連で扱うという考え2012年08月17日 20時52分

領土の国際的な定義を明確化する必要がある。
そうでないと、いつまでも領土問題が蒸し返される可能性がある。
それと、領土は2国間の問題とはいえ、双方が利益関係者である以上、冷静な議論はできるはずもなく、そうであるならば、第3者として国連の機関が絡む方がいいが、その前段階として領土の定義を決めておく必要がある。

ヨーロッパも紀元前から、ローマ帝国が栄え、時代が流れて、モンゴル帝国に支配されていた時代もある。いつまでも遡ってもいいとなると、おかしな話になって、領土は確定しなくなる。

だからある条件を満たすと、その国の領土と国際的に認められることとするのである。それに不満がある国には提訴する権利が生じるが、よほどの事情がない限り、認められることはない。

例えば、一定以上の面積がある島では、人が住んでいたことが条件とされ、人が住まなくなったとしても、その後も有効に支配していることが明らかな場合。尖閣諸島の魚釣島はこれに準ずる。かつては日本人が大勢住んでいた。この場合は、それ以前まで遡って、検証する必要はない。面積が一定以下の島は、この限りでない。

竹島のように未だかつて明確には誰も住んだことが無い島であっても、船舶が容易には近づけないような島では、有効に支配している国の領土とする。それが日本なのか、韓国なのかは次の議論も関わってくる。

北方領土のように、何の理由も無く奪い取った場合には、元の所有者に戻さなくてはならないが、ある時期を過ぎてしまうと、その権利を失う。期間をどれくらいにするかが問題だが、世代をまたいでしまうと意味がないので、50年とかにする。50年間は、元の所有者に戻すよう国連も動かなければならない。

このように国連で決められれば、いつまでも領土問題が存在することがなくなる。不利な国は、そうならないように努力する必要がある。放置しておけない。例えば50年で解決しないと国際法上も取られてしまう。

これらの検討はあくまでも例であるが、重要な問題なので安全保障理事会で扱われ、中国は拒否権を行使してくるだろう。この拒否権もどうにかしないといけない課題である。拒否権については、別途検討してみたい。

コメント

_ 奔放な旅人 ― 2012/08/18 13:23

絶対に近いぐらい纏まらないでしょうね。
何せ「自分の物は自分の物、人の物も自分の物」と言う中国を筆頭にした利害関係の争いが収まらないでしょうし。
アメリカの力も以前ほども無いですし、利害ばかりぶつけ合うだけで落とし所が見つからないでしょう。
仮に国際ルールが出来たとしても、今の日本の力では日本に不利になる事は予想されますが。

_ 政経ねっと ― 2012/08/18 17:08

そうでしょうね。何かいい方法は無いですかね?核を持つしかないですか?維新でもできないかな。橋下さんなら、そんな野望を持っている気がする。でも、周りの「空気を読む」世論が、すべての邪魔をする。

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