統一球の影響-打者2011年09月20日 20時36分

 

今年からプロ野球では統一球が採用されて、いろんな影響が出ている。統一球とは、セ・パ両リーグで今年から使われ始めた「低反発」の硬球であり、ミズノ1社が供給している。

以前聞いたところでは、飛距離にして「1メートル」減るとのことであったが、現実の試合では、もっと飛距離が減っているのではないか?飛距離が減って、昨年までであったら本塁打だった当たりが、失速して外野フライになると、本塁打数だけでなく、打率・打点も下がってくる。投手から見れば、防御率が良くなる。飛ばなくなっただけでなく、質感なども少し変わったので、曲がりやすくなったともいわれる。

 

それを実際の選手で見てみると、まずは打撃(本塁打)。

                            昨年(シーズン終了時)    920日現在

ラミレス(巨人)                     49                            18

阿部(巨人)                            44                            15

小笠原(巨人)                            34                            5本

中村(西武) (2009)              48                            41

 

まだ今期の試合が残っているが、巨人の選手は激減であり、特に小笠原には効いたようだが、西武の中村はさすがのパワーで何とかしのいでいる。芯でとらえるのも巧いという。小笠原は慣れるのに時間が必要な選手なのだろう。きっと克服してくる。

打率も長野(巨人).310で現在首位打者(3割以上が2人のみ)で、昨年終了時の首位打者が青木(ヤクルト).3583割以上が14人)で、こちらもかなり下がっている。

青木の場合、昨年の本塁打が14本(現在3本)なので、10本減として、それがすべて外野フライになって捕られたとしても、打率に換算して1分7厘下がるだけだが、現在の打率は.294(約6分下がっている)で、打球の速さ、飛ばないので力む、慣れなども影響しているのではないかと推測される。

 

アメリカのメジャーリーグでは以前から低反発球(日本よりさらに低反発らしい?)を使用しているので、アスレチックスの松井秀喜のように日本を代表するスラッガーでさえ、年間本塁打数はヤンキース時代の31(松井が日本で放った本塁打の最高は50本)が最高で、半分くらいに落ちてしまう。人によってはもっと減るだろう。試合数は、メジャーが162試合と多いが、たまに完全休業日があるので、さほど変わらないかもしれない。

 

次の回では、投手部門を見てみよう。

コメント

_ valariemusch.weebly.com ― 2017/07/30 18:21

A fascinating discussion is worth comment. I think that you
need to write more about this subject, it might not be a taboo subject but generally folks
don't talk about these topics. To the next!
All the best!!

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