首相公選制Part4修正 ― 2011年09月16日 01時07分
首相公選制、その他の問題
あと、憲法の問題であるが、第六十七条に「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。」とあるので、改正する必要がある。その際、第九条なども含めて変更する検討をしてもいいと思う。国民の多数がそのままで良いというならそのままで良いし、争点がぼけてしまうなら後でも良い。無理に変える必要は無いが、個人的にははっきりしている方が好きだ。
他には、ねじれの問題(首相の政党と与党が違う)とか、首相を選出し内閣を支えることで求心力を保っている政党が今日より更に弱体化し、国会議員がより地元の利益を優先するようになるとの反対意見もあるが、すでにそうなっているし、すべて何とかなる問題である。もっとも言われるのが、人気とりに走るとか、人気者がなってしまうとかの意見だが、失敗して学習すればいい。国民はけっこう賢い選択をするものである。最近の首相、何度失敗しているのか。
ちなみに案Ⅰ「国民が首相指名選挙を直接行う案」では、副首相も同時に国民が直接選挙で選ぶことになっているのと、首相に立候補するには国会議員何十名かの推薦を必要とするしばりがかけられている。確かに誰でも立候補できるのは、行き過ぎである。
首相選出選挙にかかる経費だが、アメリカの大統領選は行き過ぎている。お金を集められるのも政治家の重要な能力の一つだが、小沢一郎などの例のように別の方向に向かいかねない。ある程度の資金力で戦えるよう、経費の総枠を抑えるべきだ。
以上、4回に渡って検討してきたが、首相公選制はできない相談ではないと思った。何事も良いことと思ったら、問題点は1つずつ解決していけばよい。こんなに問題があるよとネガティブな思考に陥ったら何もできない。あとは、実行に移すだけである。実際、国会議員のなかにも、山本一太参議院議員らによる「日本型首相公選制を実現する会」という集まりの中で進められているようなので応援していきたい。
まとめ
首相公選制(9月10日) 首相公選制の提案
同Part2(9月12日) イスラエルの場合
同Part3(9月14日) 大統領制との比較
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