脱原発と脱デフレって? ― 2012年11月30日 11時34分
1地球温暖化はCO2が原因か?
2デフレって脱却できるの?
この二つ、過去のブログでも何回か取り上げているけど、永遠のテーマとして、しつこく追求していきます。
ちょっと大袈裟ですけどね。
地球温暖化の原因は、ちょっと横に置いておいて、
地球温暖化と原発とどちらが気になるのか聞くと、今は原発なのかな。
ちょっと前まで温暖化、温暖化と騒いでいたような気がしますが。
どこへ行ってしまったんでしょうか?
おそらく原発は止めて、石油も使わないのでしょうね。
どうするのだろうか、原発にも地球温暖化にも反対している人。
便座を暖めるのは止めるのだろうか?エアコンもストーブも使わないのだろうか?
風力は低周波騒音がひどいし、太陽電池は夜間使えないし、北国の冬ではどうしようもない。
話は変わって、デフレって副作用無しに克服できるのですか?
疑問です。
人口減少社会を認めないと、何も始まらない気がする。
自然にしているとデフレになる。
止めようとすると副作用が出てくる。
安倍さんは盛んにデフレ対策を利用して宣伝していますが。
じゃーお前はどうするのかって?
あらゆる知恵を絞って、原発を使うしかないです。
今止めたって、放射能と熱は出続けるので、冷却をし続けないといけない。
大地震が来ても、冷却しないといけないのは同じ。冷却のレベルは違いますが。
あとデフレを認めて、社会を設計し直すしかないです。
税収が少ないのですから、歳出も絞らざるを得ないです。
すぐに「福祉の後退」と少数野党は判で押したように反対しますが、無い袖は振れません。
どうしても必要な福祉と我慢できる福祉を切り分けないといけません。
福島原発・国会事故調の報告書を読んで ― 2012年09月16日 17時28分
頁数が600頁弱なので、まだ一部分しか読んでいないが、新しく知った事実を中心にしてまとめてみる。
まず、SPEEDIによる放射性物質の拡散状況を表すマップについては、大きな誤解があったことが分かった。
比較的放射性物質の拡散が多かった飯館村や南相馬市などの地域に間違って避難させられたという批判があるが、避難時点でのSPEEDIのデータでは分からなかったのである。その時点での拡散状況を示すマップでは、海の方に向かって、拡散地域が拡がっていた。
恐らく僕も含めて皆さんが見たマップは、実際の放射線データから逆算してSPEEDIに演算させたマップなので、当然、飯館や南相馬は、線量が高くなっている。
現実の放射線データは、かなり前から分かっていたのに、その後の計画的避難区域の発表がさらに1か月後と、極めて遅くなったことは非難されて当然だろう。
それと、特に病院に入院されていて、避難の途中で亡くなられた方が多かったことは、少し前のNHKの番組でも取り上げられていたが、第一原発から数キロにある双葉病院では、40人(3月末)もの方が亡くなられた。避難のありかたを十分に詰めておく必要がある。受け入れ準備ができていないのに急いで避難すべきであったのか。
今更、報告書を読んだからと言って、被害が少なくなるわけでもないと言われれば、その通りだけれども、多くの示唆が含まれ、600頁もある報告書が1680円で手に入るので、皆さんも一度読んでみたらいいと思う。
国会事故調報告書が9月11日発売 ― 2012年09月03日 11時40分
国会事故調の報告書が9月11日から発売されます。
お早めに予約をどうぞ。
僕も予約済みです。
NHKスペシャル「原発事故調 最終報告」を見て ― 2012年07月25日 11時24分
政府事故調の最終報告を受け、3つの事故調の委員長らが出席した。
出席者は、
政府事故調:畑村洋太郎委員長、柳田邦男委員
国会事故調:黒川清委員長
民間事故調:北澤宏一委員長
1つ目のテーマは、事故を防げなかった元凶は?
作業員が非常用復水器の作動原理を知らなかった、間違って冷却装置を止めてしまった等、ありえないような無知・準備不足で時間があったにもかかわらず、3基もの原子炉をメルトダウンさせてしまった。
人災、「安全神話」、「規制の虜」などいろんな問題点が以前から挙げられているが、個人の作業員だけの問題ではなく、東電の組織として問題があると思う。
その中で、今まであまり問題になっていない使用済み核燃料プールが問題である。使用済みと言っても高熱で放射能も多く出ている。建屋が吹っ飛び、水が蒸発してしまうと、直接核燃料棒が露出して、大量の放射能が拡散することになる。これらを知っている人が少ない。
2つ目は、避難の際の混乱。
備えの欠如や、避難すべき空間線量レベルが決まっていなかったのが問題で、それが原因で避難に時間(約1か月)がかかった人もいて、その間比較的高い放射能を浴びることになってしまった。
それと、地震・津波対策、非常用電源対策、避難対応などに見直しの機会があったにもかかわらず、全てが先送りされた。規制側の原子力安全委員会が東電に対して、「30分以上の電源喪失は考えなくてもいい理由を作文してくれ」と完全な「なれあい」が、規制する側とされる側にあり、機能不全に陥っていた。
このなれあいは、保安院にも言える。
福島第一原発 政府事故調の最終報告 ― 2012年07月24日 14時56分
ようやく政府原発事故調の最終報告書が出た。
中間報告もされているので、他の事故調との違いなどに焦点を合わせて報告したい。
今までの経緯は、下記の政経ネット・ブログも参照してください。
下記内容については、讀賣新聞(24日朝刊)から引用。
一番のポイントは、国会事故調で先日指摘があった「地震で損傷」を否定し、津波で全電源喪失に至ったとした。政府事故調は、原子炉の状態を再現する詳細な模擬計算を実施し、地震での損傷はありえないと結論付けた。ただ、放射能が強くて現場検証ができないので、真の原因究明はむずかしいと考えられる。
2番目に、国の大局的な防災対策を決める「中央防災会議(会長:首相)」の事務局である内閣府が、2004年に「歴史的な記録がはっきりしない地震は検討対象から外す」と提案し、専門家からも見直すべきと指摘されていながら棚上げした。
東電だけでなく、政府も三陸沖での巨大地震の可能性をほとんど根拠もなく否定してきた。もちろん自民党時代だが。
政府が立ち上げた事故調なので、当初から政治家に甘くなるのではないかという懸念もあったが、実際、菅前首相はともかく、枝野官房長官(当時)と細野首相補佐官(当時)に対しては、直接的な批判はなかった。
今日は朝日新聞、毎日新聞、産経新聞も読み比べたが、讀賣が9頁(4頁が全面)で事故調関連記事を扱い、図表もふんだんで力が入っていた。(政経ネットは讀賣新聞の読者ですが、関係者ではありません)
まだまだ不明な点も多いので、これからもウオッチしていきたい。
原発の事故調査・検証委員会の中間報告
20120105
原発事故の国会事故調査委員会で 20120216
福島原発事故調は少なくとも6つ? 20120404
福島原発事故調(続き) 20120405
『福島原発事故 独立検証委員会』を読んで 20120514
海江田万里 国会事故調で参考人招致 20120519
国会事故調に枝野官房長官(当時) 20120528
国会事故調の最終報告書で思うこと 20120706
脱原発運動の高まりに一言 ― 2012年07月17日 10時48分
多くの人が原発利用に反対していることは分かる。
私の立場は、以前のブログでも書いたように、安全が担保されたうえで地域の人たち(国民を代表する議員でもOK)が是とする原発の再稼働にイチャモンをつける権利は無いという立場には変わりはないし、将来的には無くせるものなら無くしたい。
だから脱原発に集まる人に対しても、良くないとも思わないし、自分の考えを主張することはいいと思う。ただ、参加者が多いことには正直言って驚いた。
ツイッターなどのSNSの力も大だと思う。ツイッターで参加する人の書き込みも見た。
政府主催の中長期的なエネルギー政策に関する意見聴取会が名古屋で開かれていたが、中部電力社員や日本原子力研究開発機構の職員も個人で参加していた。
身分を明かした上で意見を述べる人もいて、参加者が反発して議事が中断する場面もあった。
この聴取会は、応募者の中から抽選で選ばれた人が参加できる会であって、当初からの決まりで、応募資格にも明記されていたとしたら問題はないと思うが、当事者が意見を言うのはどうかと思う。
確かに彼らにだって生活があり、家庭を守る権利はあるはずだが、自分の生活を守ることとエネルギー政策は相いれない問題である。当初から当事者は応募できないとしたほうが、すっきりしたのではないか。
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国会事故調の最終報告書で思うこと ― 2012年07月06日 17時06分
原発事故調査は当ブログでもずっと取り上げてきた。
内容を簡単にまとめてみると、
1.原発事故は「自然災害」ではなく、「人災」であること
2.官邸から現場への直接的な指示により、現場が混乱したと、東電および政府を批判した。
さらに、7つの提言をまとめ、国会に原子力問題の常設委員会を設けて規制組織を監視していくなどの前向きな内容となった。
今回の報告書で注目すべき点は、非常用電源喪失の一部が、津波だけでなく地震が原因だった可能性を指摘した点である。
そうなると、耐震性が問題となってきて、他の原発の再稼働問題に影響を与える可能性もある。ただ、現場の放射能が強く、立ち入り調査ができない。
それと、6月末の報告予定だったのに、大飯原発を再起動させた後の報告になったことが、意図的に遅延させたのではないかと疑われる。
今回の報告書は英文もあって、世界中で福島の経験を活かしてもらうことができる。
まだ、他にも事故調の報告が出てくるので、待って精査してみたい。
野田政権の成果 大飯原発再稼働と消費税増税 ― 2012年06月16日 15時31分
おおい町長に続き、福井県知事も同意したことにより大飯原発3、4号機が再稼働することとなった。
地元が了承すれば、問題はないと思う。
この再稼働は、復興関連を除けば野田政権最大の成果だと思う。
さらに、消費税増税が成し遂げられれば、野田総理が基点となって国の借金問題が解決に向かったと、何十年後、何百年後に歴史的評価を受けるかもしれない。
民主党がこけたら政権が戻ってくるかもしれない自民党にとっても、今回賛成することによって、その評価の一部を手にすることができ、また、しばらくの間は増税問題を考えなくても済むことを喜んでいるだろう。政権交代した最大の成果が消費税増税を片付けてくれたこととなる。でも増税は本当にむずかしい。
ただ、いつも言っているように公務員給与削減と国会議員歳費削減は、額を下げてもよいので2年間限定ではなく恒久的な法案にしてほしい。
あと、国会議員の定数削減も、しっかり取り組んでほしい。
ここまで出来れば名宰相と言える。
今回の任期後に再登板してもおかしくないが、そうは問屋が卸さないだろう。
ここまで書いて「YOMIURI ONLINE」を見たら、英エコノミスト誌が「歴代首相より大きな仕事」と消費税増税に関しての評価があった。
外国でも評価してくれるのである、人間良い事は良いと素直になるべきと思う。
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昨日の総理会見 ― 2012年06月09日 16時15分
大飯原発3、4号機の再起動に対する決意表明であった。
これ自身、総理が直接国民へ説明することは非常に良いことだと思うし、安全がしっかりと確認され、地元の理解を得られたなら原発稼働に反対するものでもない。
しかし、いつも思うのだが、どうして安全なのかを分かりやすく国民に説明してほしい。 全交流電源が喪失しても、非常用発電機を何台、どの高さに設置し、また管理体制をどう強化したかを説明してほしい。地震対策はこう、津波対策はこうと、具体的に。
だから福島のような地震・津波が襲っても大丈夫だという説明をしてほしかった。
もちろん、その説明は総理に求めるのではなく、細野原発相や保安院長などの専門的な話を理解している人に求めるのだが、30分程度で良いので誰にでも分かるように簡潔に教えてほしい。
個人で調べれば分かるかもしれないが、せっかく国民がテレビの前に集まっているのだから、その場を借りて説明してくれれば世話がないと思うのだが。
そんなもの聞いても分からないとか、暇じゃないと言う人には、原発停止を求める権利は無い。他人に権利を要求するには、それ相応の努力とか義務を果たすべきだと思う。
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大飯原発稼働 橋下市長容認 ― 2012年05月31日 18時25分
私はそれ自体、良いことだと思うが、気になるのは橋下市長が容認したからという点である。本来ならば安全がきっちりと確認され、地元がOKを出したなら再稼動しても良さそうなものだが、なかなかそうはならなかった。
しかし、力を持つ者がOKを出せば動き出す。
どこか変だ。
大きな声を出す者(力を持つ者の例え)に引きずられている。
昔から日本はそう動いてきたのかもしれないが、そうだとしたら残念だ。
橋下氏がOKを出さなくても、「いいものはいい」と正論が通らないといけない。
何となく、皆がOKを出さないのでは、と「空気を読む」なかで、実力者が「ばしっ」と言えばそちらになびく。
日本人の悪いところだ。長年、それが「謙虚で奥ゆかしい」ともてはやされて来た。
でも、とっくに国際人に脱皮しないといけない時期に来ている。
福島原発の「想定外」な事故でも同じ事が言える。
みんなの頭の中では、安全かどうか明白でない状態なのだが、力を持つ者が「絶対安全」だと言い切ると、なぜか安心してしまい、二度と疑うこともなく過ぎていく。
そしてとんでもない事故が起こる。
こうした事を繰り返さないように、みながその領分で力を発揮することを願う。
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